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プロ野球

【西武】隅田知一郎と今井達也が参加した「鴻江自主トレ」の驚くべき効果! 飛躍のきっかけを掴んだ地で新たな武器の獲得を目指す

岩国誠

2024.01.20

昨季、西武で9勝を挙げた隅田(左)と10勝の今井(右)。今季も久留米の鴻江自主トレに参加した。写真:岩国誠

昨季、西武で9勝を挙げた隅田(左)と10勝の今井(右)。今季も久留米の鴻江自主トレに参加した。写真:岩国誠

 去年、ローテーション投手として1シーズンを任された埼玉西武ライオンズの隅田知一郎と今井達也が19日まで福岡・久留米市内で行なっていた自主トレを公開。千賀滉大や菅野智之ら数多くのプロ野球選手が師事したトレーナー・鴻江寿治氏が主宰する「鴻江スポーツアカデミー」の合同自主トレに今年も参加し、自身の投球フォームや体の使い方と向き合った。

 昨シーズン9勝を挙げたプロ3年目・隅田知一郎(24)は、去年1月にこの自主トレに初参加。鴻江氏の指導の元、投球フォームを大きく変えたことで飛躍のきっかけを掴んだ。

 鴻江氏の理論では、選手のタイプを上半身主導の動きが適している「うで体」と、下半身主導が適している「あし体」に分類。それぞれのタイプにあった動作を指導し、パフォーマンスの向上につなげている。隅田は「うで体」に該当するため、去年のこの時期は上半身主導の投球フォームを徹底的に体に覚え込ませていた。
 
「僕なりの1番骨盤に力が入るところで投げるって考えると、多少猫背になって、腹筋に力が入ってということができるようになってきています。(指導を受ける)前は反り返って投げていて、ボールは行くんですけど、常に良いボールにはならなかった。そこは変わったと思いますし、やっぱり球数も1年目より投げられるようになりました。(体への)負担もすごい変わっていますね」

 鴻江自主トレ2年目を迎える今年は、どんなことを意識しているのか。

「(投球時に体の)左側に力が溜まるので、それを右に移動してから粘る。僕は右の腰でコントロールすることで粘りが出て、腕も自動的に振られるような感じになると思うし、粘りが出ることで腕が遅れて出てくるので、少しでも遅れた方が(打者の)手元でボールが来る感じがあると思うので、そこを手に入れるようにしたいと思います」

 今年の隅田は向上心の塊だ。鴻江自主トレ参加の前日までは長崎で行われているソフトバンク・和田毅(43)の自主トレにも参加。ロッテ・小島和哉(27)や楽天・早川隆久(25)など、年齢の近い左腕の先輩たちと共にトレーニングを行ないながら、多くのことを学んだという。

「早川さんからはプロ意識の高さを感じましたし、小島さんからは和田さんのメニューをやりながらも、自分の考えを持ってやっているという姿勢を感じました。野球選手としての技術とかではなくて、芯の強さ。生活も野球の一部でお手本になるというか、こういう人がチームの顔になるんだろうなって、そういうところが勉強になりました」
 
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