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プロ野球

【西武】隅田知一郎と今井達也が参加した「鴻江自主トレ」の驚くべき効果! 飛躍のきっかけを掴んだ地で新たな武器の獲得を目指す

岩国誠

2024.01.20

 現状に満足せず、更なる高みへ。久留米に来てからも隅田の貪欲な姿勢は変わらない。去年も参加していた同じ左腕のヤクルト・長谷川宙輝(25)と練習前から意見交換。同じ「うで体」タイプということもあり、基本動作や意識するポイントなどを熱心に確認していた。
 

 それだけにとどまらず、ロッテ・種市篤暉(25)など他のチームでタイプの違う右投手とも、積極的にコミュニケーションをとる姿が自然と目に入ってきた。今年もここで何かを吸収しようという貪欲な姿勢が感じられ、今年のさらなる飛躍を予感させた。

 昨シーズン自身初の2ケタ勝利を挙げたプロ8年目・今井達也(25)は、今年の鴻江自主トレ初日から、自らの体の変化を敏感に感じ取っていた。

「午前中に下り坂のランニングがあるのですが、1本ごとに走った時の疲労感が去年とは全然違いました。多分体が正しく使えていて無駄な動きが減っているのかなと。去年から引き続きやってきていることがいい方向に出ているんだと思います」

 今井は隅田と違い、下半身主導が適しているとされる「あし体」タイプだ。その体に合った動きを1年間取り組み続けたことが、下り坂のランニングでの疲労が軽減につながり、ひいてはピッチングにも好影響が出ていると今井は考えている。

「結局、そういう部分がピッチングにも出てくるものだと思います。ピッチングでも無駄な動きが省けてるので、長いイニング投げたりとかっていうことに繋がってくるので、そういうことは僕は大事かなと思います」

 千賀が参加している頃からこの自主トレに参加している同学年のロッテ・種市篤暉とは、動作を交えながら頻繁に意見を交わす姿が目についた。

「種市も修正したい部分がたくさんあるみたいなので、『こうしたらこうなるんじゃないか』っていうアドバイスをしあったりしています。体のタイプも一緒で同い年ですし、(今は)唯一そういうことができる貴重な時間なので、いろいろ話しをしたいと思います」
 
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