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プロ野球

【ロッテ】「なんか凄い人ばっかりで…」注目のドラ2最速159キロ右腕、大谷輝龍がキャンプ初日に緊張した場面とは?

岩国誠

2024.02.02

ロッテのドラフト2位入団の大谷。入念な自主トレを経てキャンプインに漕ぎつけた。写真:岩国誠

ロッテのドラフト2位入団の大谷。入念な自主トレを経てキャンプインに漕ぎつけた。写真:岩国誠

 昨年リーグ2位に終わったロッテが2月1日、沖縄・石垣島でキャンプイン。最高気温26℃。強烈な日差しが照りつける中、悲願の優勝を目指す戦いが今年も始まった。

 就任2年目を迎える吉井理人監督は、練習に先立ち行われた歓迎セレモニーで「皆様が”ちむどんどん”するような野球を目指していきたい」と、沖縄の方言を交えて語り、詰めかけた地元の人々から拍手を浴びていた。

 NHK連続テレビ小説でタイトルにもなっており、既にご存知の方も多いと思うが「ちむどんどん」とは、沖縄方言で「心がワクワクする」という意味だ。
 
 5年前には、プロ初キャンプの佐々木朗希がキャッチボールだけで、我々を「ちむどんどん」させてくれたが、今年も「ちむどんどん」させてくれそうなルーキーがいる。独立リーグ・富山GRNサンダーバーズからドラフト2位指名を受けた最速159キロ右腕・大谷輝龍(23)だ。

「とりあえず、飛ばしすぎないように」

 そこを意識しながら、先月26日から石垣島へ先乗りして行っていた合同自主トレでは、しっかり体を動かしてきた。それを物語るように南国の強い日差しを十分に浴びたその表情は褐色に日焼けし、富山で去年見たときよりも一層精悍さを増している。

 今年のロッテキャンプでは明確な班分けを公にしていないが、各選手が「ロートスタジアム石垣」と名称を改めたメイン球場と、室内練習場のさらに奥に位置する第二球場の2班に分かれて練習を行うようだが、大谷は吉井監督が見守ったメイン球場組に割り振られた。

 ウォーミングアップを終えると、同期入団の武内涼太(育成ドラフト1位・星稜高)を相手にキャッチボールを開始。まずはグローブをはめた左手を体に近づけた状態で固定しながら投げ始めた。

 元々肩が開きやすいという大谷。ボールへ力が正しく伝わらなかったフォームを改善するべく、肩が開かないよう意識するために、独立時代から取り入れているものだ。

 ある程度の距離になってからは、軸足である右足で2回ほどケンケンで飛んでからボールを投げる投球へと切り替えた。この動作を行うことで体の軸を作ることができ、自分にとって良いバランスの投球フォームを見つけることができたのだという。このキャッチボールは、大谷が新人合同自主トレから見せている”ルーティーン”だ。

「(新人合同自主トレは)結構、自分のやりたいような順序で、順番にやろうかなという感じでした。だから(調整も)順序よくやってこれたかなと思います。調整は順調です」
 
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