高校野球

健大高崎が2試合連続継投での完封勝利!7年ぶりのベスト8進出を決める

THE DIGEST編集部

2024.03.27

健大高崎のエース佐藤龍月投手。写真:THE DIGEST写真部

 3月26日、第96回選抜高校野球大会の第7日が甲子園球場で行なわれ、健大高崎(群馬)が明豊(大分)に4対0で完封勝利。2017年以来、7年ぶりとなるベスト8進出を決めた。
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「球数も多かったし、次の試合が投げられなくなってしまうので、その点を考えて継投策にしています」

 健大高崎の指揮官・青柳博文監督はいつも気持ちいいくらいの決断をする。例え先発のエースが、相手打線を0封していても迷いがないのだ。昨今は、投手の複数起用が定着してきたとはいえ、これほど割り切って起用できるのはチーム力の賜物と言えるのかもしれない。

「佐藤龍月と2人でと思っています。0に抑えてくれるので、僕は投げやすいです」

 いつもクローザーの役割を任されている石垣元気は、プロ野球のリリーバーのような振る舞いで相手に対峙する。この日は最速149キロを計測。練習試合では、大台をクリアしているとのことだが「甲子園で出したい気持ちもありますけど、マウンドに上がった時は球速をあまり意識はしないようにして、カウントに余裕がある時にだけ狙うことにします」と務めて冷静に話している。

 先発の佐藤が立ち上がり、やや制球を見出したものの、その後は危なげないピッチングだった。4シームとややシュートするストレート系を投げながら、スライダー、チェンジアップを投げ分け、頭脳派捕手の箱山遥人がうまくリードして、ゲームメイクする。
 
「基本は完投のつもりでリードしています。だから、6回に変化球の多いイニングを作ったりして後に備えています。それで交代もしますけど、1試合を考えながらリードしました。ストレートが散らばっていましたけど、それもうまく使っていけたと思う」

 エースの特徴をよく理解している捕手がいることは、チームにとっては大きい存在。健大高崎の投手陣の良さに、箱山の存在が欠かせないのは間違いない。

ただ、それだけエースの状態が良ければ継投は難しい側面も兼ね備えている。
 
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投手交代に関しては完全に割り切っていると言えるかもしれない。