準決勝２試合が行われた大会第10日目。第１試合で見事なプレーを見せたのが健大高崎の高山裕次郎と、箱山遥人の２人だ。

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　高山は昨秋までセンターで今春からセカンドにコンバートされたが、そんな経験の浅さを感じさせない守備を披露。この日も６度の守備機会を難なくこなした。３番を打つバッティングでは初回のチャンスにバント失敗で併殺打となり、３打席まではノーヒットだったものの、７回の第４打席には逆転のタイムリーツーベース。その後はランナーとしても見事な走塁でホームへ生還した。

　箱山も準々決勝に続いて３安打を放ち、４番としての役割をしっかり果たした。ヒットは３本とも会心の当たりではなかったが、それでもヘッドスピードが速いため、打球の球足も速い。スイングのバランスが良く、パワーだけでなく対応力の高さも光る。守備ではリードを許す苦しい展開だったものの、星稜打線に集中打を許さず、1イニング1失点に抑えた点も大きかったと言えるだろう。
  　続く第２試合では報徳学園のエース、間木歩のピッチングが光った。ストレートは驚くような速さはないものの、内角の厳しいコースに投げ切る制球力は高レベルだ。２回戦の常総学院戦では少し変化球が不安定だったが、この日は決め球のスライダーが低めに集まり、緩急をつけるカーブ、チェンジアップも上手く使うことができていた。高校から直接プロというタイプの投手ではないが、安定感は今大会に出場している投手の中でも上位であり、大学で球威が出てくれば面白い存在になるだろう。

　敗れた中央学院ではショート兼ピッチャーの颯佐心汰が目立った。打っては一時同点となるタイムリースリーベース、投げても140キロを超えるスピードをマークして4.1回を１失点に抑えた。将来は野手で勝負すると思われるが、運動能力の高さはかなりのものがあり、走攻守揃った内野手として大成する可能性も十分にありそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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