現地4月4日、開幕7連敗だったマーリンズに激震が走った。ついに開花の時を迎えようとしていた20歳の剛腕ユーリー・ペレスがトミー・ジョン手術を受けることになってしまったのだ。
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2019年に当時16歳のぺレスと契約して以来、マーリンズはこの金の卵を大事に大事に育ててきた。昨年5月に20歳でメジャーデビューを果たしたペレスは、平均97.5マイルの剛速球にスライダーとカーブを駆使し、19先発で防御率3.18、奪三振率10.64と1年目から好成績をマーク。今季も、昨季に続いてイニング制限を課しながら起用される予定で、「将来は真のエースになる」(『ベースボール・アメリカ』誌)との予測を阻むものは何もないかに思われた。
だが、キャンプ中に肘の違和感を発症したのがケチのつきはじめだった。当初は「軽度の肘の炎症」と診断され、すぐにキャッチボールを再開したが、症状は改善しない。そこで再度医師の診断を受けたペレスは、トミー・ジョン手術を受けることを決断した。
マーリンズのピーター・ベンディックス編成総責任者は、「ペレスはとてもガッカリしている。だが、これは小さな挫折だ。これからも長いキャリアが続くのだから」と、若き豪腕の未来を優先しての決断だったことを強調したが、チームとしては大きな痛手。22年サイ・ヤング賞投手のサンディ・アルカンタラも、昨年受けたトミー・ジョン手術のリハビリですでに全休が決まっていて、先発ローテーションは大幅に戦力ダウンとなってしまった。5日の試合では連敗が8にまで伸びたが、それだけでなくマーリンズの受難はまだまだ続きそうだ。
構成●SLUGGER編集部
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だが、キャンプ中に肘の違和感を発症したのがケチのつきはじめだった。当初は「軽度の肘の炎症」と診断され、すぐにキャッチボールを再開したが、症状は改善しない。そこで再度医師の診断を受けたペレスは、トミー・ジョン手術を受けることを決断した。
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