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プロ野球

DeNAの「爆笑王」はこの男!びっしりの「ネタ帳」を武器に“ムードメーカー2トップ”に挑む齋藤俊介が面白い

萩原孝弘

2020.01.07

3年目の右腕・齋藤俊介のいじられキャラぶりは、球団内外で評判だ。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

3年目の右腕・齋藤俊介のいじられキャラぶりは、球団内外で評判だ。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

 DeNAのムードメーカーといえば桑原将志と佐野恵太だが、一昨年のファンフェスティバルで“ひょっこりはん”の完全コピーで爆笑をさらった今季3年目の右腕・齋藤俊介のいじられキャラぶりも評判となっている。

 昨年のファンフェスタでの私服を公開するコーナーでは、ピンクの全身タイツを着用。これは山﨑康晃らが持参したもので、「着る?」と渡されたため「やるしかない」と決行した。さらに「キッズユニフォームを無理やり」着用し、パンパンになった姿も披露。他の選手がバッチリと決めた中、異彩を放つ齋藤の姿に、場内は大爆笑に包まれた。

 選手間でも笑いのセンスは認められており、試合前恒例の「声出し」でも実力を発揮。DeNAでは声出しの最後を笑いで締める掟があり、チームの公式YouTubeチャンネルでも紹介されている。通常は野手間で行うこの声出しに、投手でありながら参加した齋藤は「開花宣言!」とジェスチャーを交えて爆笑を獲得。選手間投票で年間3位に選ばれるほどの芸達者として認められた。
 
 ただ、3位を取ったこのネタも本人によれば「15番目くらい」とのこと。携帯メモには「ネタ帳」が存在し、とっておきのネタがびっしりと書き込まれている。「練習の始めの『今日はどこどこの筋肉を意識して』みたいな時に、トレーナーさんに呼ばれて一発芸をやらないといけないみたいな雰囲気になる」と、いじられることはすでに織り込み済み。日々いかにチームを盛り上げるかを考え、「有名じゃない芸人をチェック」してネタ探しに余念がない。

 昨年の春季キャンプで、ドラフト3位で入団した大貫晋一が一発ギャグ「メルセデスベンツ」を披露したが、実はこれは齋藤が温めていたものだった。齋藤は、「やっちゃった」と事後報告してきた目立ちたがり屋の大貫に対し、「ライバルです」と闘志を燃やしている。

「勝ち試合での登板」を今季の目標としている齋藤。もう一つ、「爆笑王」の座の確立も虎視眈々と狙っている。
  
取材・文・写真●萩原孝弘(ライター兼カメラマン)

【著者プロフィール】
はぎわらたかひろ。1971年、横浜生まれ横浜育ち。フリーとして野球はDeNAを担当。プロレス、格闘技とともに芸能も手掛ける。

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