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MLB

DeNA入団の大砲オースティン。MLBトップ30に入る"ハードヒッター"は「三振率」と「大暴れ」が玉に瑕!?

宇根夏樹

2019.12.03

パワフルな打撃が自慢のオースティンだが、昨年4月に乱闘事件を起こしている。気性の激しさは父譲りかも!?(C)Getty Images

パワフルな打撃が自慢のオースティンだが、昨年4月に乱闘事件を起こしている。気性の激しさは父譲りかも!?(C)Getty Images

 先日、DeNAに入団が決まったタイラー・オースティンは、パワーを売りにする大砲だ。今シーズンはメジャーの89試合で9本塁打に終わったが、昨シーズンは69試合で17本。また、スタットキャストによると、今季、全打球の47.7%が打球初速95マイル以上の“ハードヒット”だった。これはMLB全体でもトップ30にランクイン(50打球以上)するなどかなり優秀な水準だ。

 ただ、そこには「バットがボールに当たれば」という注釈がつく。メジャー通算の三振率は36.9%。この数字を見てもあまりピンとこない人もいるかもしれないが、今季の日本プロ野球で両リーグワーストの三振率を記録した村上宗隆(ヤクルト)でも31.0%だから、かなりの“ブンブン丸”であることが想像できる。
 
 オースティンがもし日本で苦戦するようだと、メジャーで起きた騒動が繰り返されるかもしれない。オースティンの父による球団批判だ。昨年、オースティンはヤンキースで故障したグレッグ・バードの代役として健闘していたが、バード復帰後は控え降格、マイナー落ちを経て7月下旬にツインズへ放出された。

 これに怒ったのが、他ならぬオースティンの父だった。「タイラーは18本塁打も打っているのにバードかよ」「タイラーがツインズで1週間に打ったヒットは、バードがヤンキースで1ヵ月に記録した本数より多い」とツイートした。ちなみに「18本」というのはマイナーで打ったものも含めての本数らしいが、細かいことはともかく、日本でも二軍落ちなどしようものならまた大暴れする可能性は十分ある。
 

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