オリックスの左腕・田嶋大樹が前半戦を12試合、4勝3敗、防御率3.41で終えた。一時は内容が良い時と悪い時がハッキリしていたが、交流戦明けから3試合は好調を維持している。
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中嶋聡監督が「今日の田嶋くんは何を見せてくれるのかな」と語っていたように、セットポジション、ノーワインドアップ、ワインドアップと登板ごとに試行錯誤している姿が見られた。中嶋監督は「あまり変えすぎたら戻るところがなくなるんで、ある程度のところで抑えてほしい」とも話していたが、前半戦最後の2試合はワインドアップを続けて好投している。
これまで「ワインドアップをやった記憶はあまりない」という田嶋だが、初披露となった9日のソフトバンク戦も、その予定はなかったという。「試合前のキャッチボールで、ワインドアップで投げたら、ちょっとリズム良く投げられて、体の連動性が出てたんで、行ってみました」
ぶっつけ本番のワインドアップがハマったわけだが「別にこれという投球フォームが僕にはないんで。 何かこう変え時なのかなって思いながら、この1ヵ月ぐらいやってたんで。それが今日たまたまいい形になってくれたんで、これを自分のものにできるようにまた練習していこうかなって思います」 ルーキーイヤーは150キロ超のストレートが持ち味だったが、怪我などもあり球速が落ちていた時期も長くあった。しかし、ここ数試合は150キロに迫るストレートも見られるようになってきた。本人は「まっすぐに関しては、これまでの試合がちょっと悪かったので、 少し良かったんじゃないかなと思います」と冷静に話していたが、変化球のキレも増しているだけに今後の投球が楽しみだ。
田嶋はルーキーイヤーから一貫として「自分の勝ち星は気にしてないです。それよりもチームが勝てばいい」という考えを持っており、その気持ちは現在も変わらない。「先発として、最低でも15個アウトを取っていけるのであれば、その後は6回、7回と積み重ねれたらいいかなぐらいでやっています」と、まずは5回を投げ切ることに集中し、結果的に勝ち星がついてくればいいという思いでマウンドに上がっている。
9勝を挙げて2ケタ勝利を目前にした2022年も「自分の成績よりチームの勝利が最優先」という姿勢が見られた。孤高なイメージもあるが、内に秘めているチーム愛やファンへの想いはかなり強いものがある。後半戦も、チームのために向上心を保ちながらベストのピッチングを追い求めていく。
取材・文●どら増田
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の"神童"対談を実現させたことも。
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田嶋はルーキーイヤーから一貫として「自分の勝ち星は気にしてないです。それよりもチームが勝てばいい」という考えを持っており、その気持ちは現在も変わらない。「先発として、最低でも15個アウトを取っていけるのであれば、その後は6回、7回と積み重ねれたらいいかなぐらいでやっています」と、まずは5回を投げ切ることに集中し、結果的に勝ち星がついてくればいいという思いでマウンドに上がっている。
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取材・文●どら増田
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の"神童"対談を実現させたことも。
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