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プロ野球

自主トレ中の“黄金ルーキー“佐々木朗希を、井口資仁監督はどう見たか?「やっぱでかいね。1年もすると…」

岩国誠

2020.01.12

7人のルーキーたちの動きを見守った井口監督は、「しっかり自己管理をしてもらって、1年間しっかり戦えるようにしてもらいたい」と語った。写真:THE DIGEST写真部

7人のルーキーたちの動きを見守った井口監督は、「しっかり自己管理をしてもらって、1年間しっかり戦えるようにしてもらいたい」と語った。写真:THE DIGEST写真部

 ロッテの井口資仁監督が11日、ZOZOマリンスタジアムで行われた新人合同自主トレを視察。自らの右腕で引き当てたドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手ら、7人のルーキーたちの動きを見守った。

 新人たちとの再会は、新入団選手発表会以来、約1か月ぶりとなった井口監督。その時の顔つきを思い浮かべて「『やってやろう!」という気持ちが、顔に出ているかな」と笑顔を見せた。

 トレーニングに入る前には、そんな気持ち満ち溢れたルーキーたちに、こう訓示した。

「キャンプインまで、本当にあっという間だと思いますが、とにかくしっかり準備してもらって、チーム内で競争できるようにしっかり調整してほしい。その中でも、怪我をしたらプロでは誰も待ってはくれない。体調管理も含めて、自分でしっかり自己管理をしてもらって、1年間しっかり戦えるようにしてもらいたいと思います」

 プロの体になっていない新人たちにとってこの合同自主トレは、キャンプインを前に、1年間戦える体の基礎作りをすることが大きな目的だ。しかし、首脳陣や多くのマスコミが集まるこれまでとは違った環境によって、必要以上に張り切ったオーバーワークが、故障や体調を崩してしまうケースもある。昨年は怪我ではなかったが、ドラフト1位の藤原恭大外野手が、キャンプ直前の1月22日にインフルエンザでリタイアしたのは、記憶に新しいところだ。

「怪我するとね、誰も待ってくれないですし、チーム内競争にも参加できなくなる。怪我せずにやってもらいたい。そうは言っても、頑張ってしまうこともあると思うので、そこは自分自身でどれだけ抑えていけるか。焦らせるつもりもないので、自分のペースでしっかりと、(自分の)ルーティーンをつかんでいって欲しい」

 まずは己を知り、着実にプロ野球選手としての階段を上って欲しい。自主トレ視察後に語った井口監督の言葉からは、そんな思いが感じ取れた。
 
 注目のドラ1・佐々木朗についての質問が飛ぶと「やっぱでかいね」と、身長の高さに改めて言及。「1年もすると、もうひと回り、ふた回りでかくなると思う」と、大器の未来予想図に期待を寄せていたが、もちろんその成長を急がせるつもりはない。

「コーチ会議もまだなので、これからしっかり相談してやっていきたい」としながらも現時点では、一軍キャンプが終了する2月13日以降も石垣島に止まり、しっかりと体作りを行う予定だ。

「毎年そうなんですが、この時期は楽しみや期待、いろんな思いを持ちます」と、終始笑顔の多かった井口監督。この日、プロの第一歩を踏み出したルーキー7人の中から、3年目の指揮官に、さらなる笑みを与えてくれる選手は出現するのか。新人たちの準備を見守りたい。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
いわくに・まこと/1973年生まれ。元々はプロ野球のニュース番組制作に携わるTV映像ディレクター。8年前から5年間、SNSなどでの球団公式映像やパ・リーグTVでの制作・配信を経験。その縁から昨年より、フリーライターとして、webメディアでのプロ野球記事の執筆を始める。また、舞台俳優としての経験を生かして、野球イベントなどの運営や進行役など、幅広い活動を行っている。
 

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