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高校野球

広陵・高尾と東海大相模・藤田、2人の「背番号1」が圧巻の投球を披露!【甲子園6日目の注目ドラフト候補】

THE DIGEST編集部

2024.08.12

4度目の甲子園となる高尾(左)はこれで甲子園5勝目。藤田(右)は栗山英樹元日本代表監督も注目する逸材だ。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

4度目の甲子園となる高尾(左)はこれで甲子園5勝目。藤田(右)は栗山英樹元日本代表監督も注目する逸材だ。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 2回戦がスタートした夏の甲子園大会第6日目。見事なパフォーマンスを見せたのは2人の投手だった。

 1人目は第1試合に登場した広陵のエース、高尾響(3年)だ。入学直後から背番号1を背負い、これが4度目の甲子園となる。試合は1点を争うロースコアの緊迫した展開となったが、被安打6/1四球/9奪三振で1失点完投勝利をおさめた。立ち上がりは少し制球もばらつき、ストレートの走りももうひとつに見えたが、中盤以降は徐々に安定していった。

 そして、圧巻だったのが最終回のピッチングだ。味方のエラーから1死二、三塁と一打逆転サヨナラのピンチを背負ったものの、後続から連続三振を奪い、試合を締めくくった。この場面で今日最速となる146キロのストレートを膝元に投げ込み、フォークも全て低めに集める集中力は見事という他ない。安定感は高校球界でも屈指の存在である。
 
 もう1人は第2試合で登板した東海大相模の藤田琉生(3年)。ストレートは立ち上がりからコンスタントに145キロを超え、最速は147キロをマーク。198cmの大型左腕でこれだけのスピードがありながらも、制球力が高く、変化球も多彩に操ることができるというのは得難い長所である。

 110キロ台のカーブで緩急をつけ、チェンジアップ、フォークと落ちるボールにもバリエーションがあり、ストレートと腕の振りが変わらないというのも大きな持ち味だ。富山商も粘り強い打者が多かったが、7回を被安打3/2四球/13奪三振で無失点と圧巻の投球だった。

 3回戦では広陵と東海大相模が対戦し、高尾と藤田の直接対決となる。ハイレベルな投げ合いとなることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】東海大相模のエース藤田、圧巻の3者連続三振!

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