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MLB

「事実は小説より奇なり」。命がけで亡命を成功させたキューバ選手の仰天エピソード

宇根夏樹

2020.01.16

2016年に事故死したホゼ・フェルナンデス(左)は15歳の時に家族とともにボートで脱出。ブライアン・ペーニャは遠征先で宿泊先のトイレの窓から抜け出したという。(C)Getty Images

2016年に事故死したホゼ・フェルナンデス(左)は15歳の時に家族とともにボートで脱出。ブライアン・ペーニャは遠征先で宿泊先のトイレの窓から抜け出したという。(C)Getty Images

 福岡ソフトバンクのオスカー・コラスが、キューバから亡命したと伝えられている。1月3日、MLB.comが「“キューバの大谷”がMLBを目指す」と題した記事...
 福岡ソフトバンクのオスカー・コラスが、キューバから亡命したと伝えられている。1月3日、MLB.comが「“キューバの大谷”がMLBを目指す」と題した記事で報じた。キューバの選手がメジャーでプレーするには、現在でも亡命が必要だ。MLBとキューバ野球連盟が2018年12月に合意した「亡命なしの移籍」は、翌年4月にドナルド・トランプ大統領によって却下された。

 コラスがどのように亡命したのかはまだ明らかではないが、キューバから国外へ直接向かったのであれば、ボートで海を渡った可能性が高い。現・中日のダヤン・ビシエドもそうだった。2004年に他の5選手とともに亡命し、その後メジャーで10年以上にわたって活躍したユネル・エスコバーは、森へ逃れて幅50mの川を渡り、夜は木の上に見張りを立てながら、2週間かけて乗船地点まで向かったという。

 マーリンズのエースとして活躍し、2016年に事故死したホゼ・フェルナンデスは15歳の時に家族らとともにボートで脱出。道中、高波にさらわれた母親を海に飛び込んで救い(飛び込んだ時点では母親だと分からなかったらしいが)、15分ほど漂流して何とかボートに戻ったという逸話が残っている。
 
 海外遠征中に亡命した選手もいる。控え捕手としてメジャーで12年(2005~16年)プレーしたブライアン・ペーニャは自身の手記によると、宿泊先のトイレの窓から抜け出し、待っていた車に乗り込んだ。決行のサインは、窓の外にぶら下げられた緑のバッティンググラブ。赤のグラブなら延期と打ち合わせていたという。

 メジャー通算178勝を挙げたリバンヘルナンデス(1996~2012年)のケースはスパイ映画さながらだ。彼は遠征で訪れていたメキシコのモンタレーから亡命したのだが、練習中にサインを求めてきた女性の手帳にある男の写真が挟んであり、彼女は電話番号を記した紙をヘルナンデスの手に滑り込ませて「彼に連絡して」と囁いた。ヘルナンデスはその男の手引きでドミニカ共和国へ亡命を成功させた。
 

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