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プロ野球

【キャンプの見どころ】復活を目指す広島は、田中と2年目小園の遊撃手争いが勃発。ブルペンは全体的なメンバーを作り直す時期

氏原英明

2020.01.31

ルーキーイヤーに初本塁打、53試合のスタメン出場を果たした小園は、ケガから復帰した田中とレギュラーを争う。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

ルーキーイヤーに初本塁打、53試合のスタメン出場を果たした小園は、ケガから復帰した田中とレギュラーを争う。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

 プロ野球の春季キャンプが一斉にスタートする。フリーエージェント(FA)による移籍やルーキー、新外国人など新加入選手によってチーム編成は新しくなったが、各チームがシーズンを勝ち抜くためのポイントはどこにあるのだろう。キャンプで注目される見どころを探った。

  ◆    ◆    ◆

 キャンプの1軍メンバーを見ると、若手の有望株への期待を感じる。
 今すぐレギュラーになれなくても、チームの底上げとして激しい競争が生まれるキャンプになるだろうという予想できるのだ。

 注目したいのが遊撃手だ。
 昨季、正レギュラーの田中広輔が不調と怪我によって離脱。そのポジションにルーキーながら小園海斗が53試合にスタメン出場を果たした。復活を目指す田中と小園の争いという構図だが、シーズン途中、楽天から移籍してきた三好匠も侮れない。

 會澤翼、石原慶幸といった大きな牙城がいる捕手には、坂倉将吾、中村奨成が挑む。ともに、高校時代から打の注目を浴びてきた二人だが、彼らの捕手としての力量が、どれほどまで成長しているか腕の見せ所だ。シーズン中に五輪があるため、會澤のコンディションがシーズン最後まで保たれるかはわからない。その中で、この二人はチームに必要とされる捕手になれるか。キャンプからアピールしたい。

 鈴木誠也、西川龍馬がレギュラーの外野も、新外国人のピレラ次第では1ポジション空く。野間峻祥が候補になるが、ルーキーの宇草孔基、力強いスイングが定評の正隨優弥らも虎視淡々と狙っているはずだ。
 
 投手陣に関しては底上げが課題だ。

 キャンプでは開幕投手の座を大瀬良大地、K・ジョンソン、野村祐輔で争う形になる。大瀬良が大本命だが、二人も可能性がなくはない。野村は昨季こそベストパフォーマンスを維持できなかったが、精密機械のようなコントロールは武器になる。

 ローテーションの3人は決まりだろう。昨季、24先発を果たした床田寛樹も大いに期待される。残りの2枠は九里亜蓮を筆頭候補に、ルーキーの森下暢仁、14試合に先発したアドゥワ誠、昨季デビューした山口翔、中継ぎから先発に転向する遠藤淳志らで争うことになるだろう。

 ブルペン陣は、ここ数年、クローザーを務めた中崎翔太が昨シーズンはパフォーマンスを発揮できずに降格。フランスアが務めるが、全体的なメンバーを作り直す時期に差し掛かっているかもしれない。

 昨季の登板数だと菊池保則や中村恭平がそのままブルペンに入ることになるが、中崎や一岡の復活を期待しつつ、新外国人のD Jジョンソン、スコット、塹江敦哉や中継ぎになる岡田明丈、高橋樹也など、キャンプ中に整備していくことになる。

 今年から指揮を取る佐々岡真司監督が、選手をどう見極めていくかも見ものだ。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

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【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
 

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