令和の怪物の新天地が決まった。
　
　ロッテからポスティングシステムを行使してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希が現地１月17日、ロサンゼルス・ドジャースと契約合意したことを自身のインスタグラムで発表した。大谷翔平、山本由伸とチームメイトになる23歳に地元LAメディアは熱烈な歓迎ムードだ。

　待ち焦がれた日本の剛腕に早速注目が集まっている。米カリフォルニア州にある日刊紙『Los Angeles Times』は「野球界にとって素晴らしい日である理由」と題した記事を配信しており、佐々木がドジャースに加入するメリットを羅列した。

　記事を執筆したビル・ シャイキン氏は「ロウキ・ササキはショウヘイ・オオタニとムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスといったスター選手が揃い、先発投手のタイラー・グラスノー、ヨシノブ・ヤマモト、新加入のブレイク・スネルを擁するドジャースなら野球はもっとうまくいくだろう」とレベルの高い環境での成長を強調。日本人右腕の将来を明るく見通している。
  　また、「野球は毎日行なわれているため、北米でこれほどチケットの売り上げが大きいスポーツは他にない。ドジャースは優勝とオオタニに安住することもできるが、新シーズンはスネルとササキという新しいアトラクションが目玉だ。ディズニーランドは定期的に新しいアトラクションでリピーターを誘う」とサイ・ヤング賞を２度受賞した左腕と佐々木をアトラクションに例えながら、２人の加入は観客動員数のさらなる増加につながると予測。「ライバル球団のオーナーは、ドジャースには勝てないとつぶやくかもしれないが、ドジャーズがオールスター軍団を率いて街にやってくると大喜びするはずだ。ドジャースのチケット収入の分け前を得れば、彼らも同じように喜ぶ」と敵地での収入増加にも貢献すると主張した。

　昨シーズンは４年ぶりのワールドチャンピオンに輝いたドジャースだが、シーズン中は先発陣の相次ぐ故障でブルペン陣の負担が増大した。新シーズンは投手復帰予定の大谷をはじめ、山本のほかグラスノー、トニー・ゴンソリンら故障明けの選手に新加入のスネルを含めた豪華ローテを回すとみられる。もし佐々木がメジャーに昇格すれば、より強力な先発陣が完成する。

構成●THE DIGEST編集部

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