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「噂はすべて真実だった」熾烈を極めた佐々木朗希を巡る争奪戦を“振られた”NYのメディアが回顧。負け惜しみも「多くの人が予想していた動き」

THE DIGEST編集部

2025.01.19

ロッテの佐々木は20球団の争奪戦の末、ドジャース入団が決まった。写真:鈴木颯太朗

ロッテの佐々木は20球団の争奪戦の末、ドジャース入団が決まった。写真:鈴木颯太朗

 現地1月17日、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していたロッテの佐々木朗希がロサンゼルス・ドジャースに移籍することで合意に達したと自身のインスタグラムで発表した。令和の怪物を巡る熾烈な争奪戦に敗れたライバルメディアからは落胆の声が届いている。

 最速165キロを誇る剛腕の新天地が決まった。23歳の佐々木は、現行の制度では25歳未満の選手のためマイナー契約しか結ぶことができないが、その才能にはメジャー20球団以上が関心を示し、右腕のもとには面談を希望するチームが殺到。ドジャース、サンディエゴ・パドレス、トロント・ブルージェイズの3球団が最終候補に残ったが、最後は大谷翔平や山本由伸ら日本人選手が所属し、ブルペン環境が整っている名門球団入りを決断した。

 佐々木のドジャース移籍にはNYメディアも反応をみせている。日刊紙『New York Post』は「大いに期待されていたロウキ・ササキの争奪戦に終止符」と題した記事を展開。「噂はすべて真実だったことが判明した」と書き出し、約1か月近くに及んだ朗希争奪戦を振り返っている。
 
 同紙は「多くの人が予想していた動きだった」と振り返っており、「23歳の彼は、膨大な候補リストを最終的に3チームに絞り込んだ後、パドレスとブルージェイズよりも現ワールドシリーズ王者を選んだ」と伝えた。

 続けて、「ササキが強豪ドジャースに移籍したのは、ロサンゼルスが一貫してこの右腕の獲得に乗り出していたからだ。ササキはこの過程で20球団から入札があったことを聞いたが、最終的なリストにはドジャースとパドレスの南カリフォルニア2球団と、期待のブルージェイズが含まれていた。ヤンキースとメッツは、ローテーションに若いエースを加えることを期待して入札を行なったが、月曜日には落選したことを知った」と、ニューヨークに本拠地を置く名門球団のラブコールが届かず、あっさり振られてしまったことに肩を落とした。

 佐々木の存在は「(ドジャースの)強力な先発陣を大きく強化することになる」と指摘している。その理由として、山本やタイラー・グラスノーといった昨季チームを支えた先発陣に加え、2025年シーズンから投手復帰する大谷、今オフにフリーエージェントで獲得したサイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルといった補強が、ローテーションに厚みを持たせ、ヤンキースをはじめとした他球団にとって非常に脅威になると同紙は感じているようだ。

 注目の契約金に関しては米スポーツ専門局『ESPN』のアルデン・ゴンザレス記者の情報によると、「ドジャースから650万ドル(約10億1600万円)を受け取る予定」とみられており、ロッテには25%の162万5000ドル(約2億5400万円)が入るとされている。

 日米メディアを賑わせた朗希争奪戦は、相思相愛での決着となった。

構成●THE DIGEST編集部

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