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MLB

オーナー一家のお家騒動が深刻化するパドレス。米解説者は財政負担解消に〝528億円男〟のトレードを大胆提言「最も理にかなっている」

THE DIGEST編集部

2025.01.30

ドジャースの最大ライバルであるパドレス。今オフは戦力補強に苦戦している。写真は左からボガーツ、マチャド、タティースJr.。(C)Getty Images

ドジャースの最大ライバルであるパドレス。今オフは戦力補強に苦戦している。写真は左からボガーツ、マチャド、タティースJr.。(C)Getty Images

 2024年シーズンに世界一を達成したロサンゼルス・ドジャースをあと一歩のところまで追い詰めたサンディエゴ・パドレスだが、様々な要因からオフシーズンの内容は厳しいものとなっている。

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 昨季ナ・リーグ西地区ではドジャースに次ぐ93勝を挙げたパドレスは、ポストシーズン地区シリーズでドジャースと対戦。2勝1敗とシリーズ突破に王手をかけたものの、24イニング連続無得点という歴史的な攻撃陣の大ブレーキで惜しくも敗退した。

 また、シーズン後にはオーナー家のお家騒動が深刻化。総年俸の削減にも迫られ、それらの影響からかオールスター外野手のジュリクソン・プロファーがアトランタ・ブレーブスへ、クローザーのタナ―・スコットがドジャースにそれぞれ他球団に移籍し、佐々木朗希の獲得にも失敗するなど悪循環に陥っている。同地区のライバルであり、チャンピオンチームのドジャースが順調に戦力補強を進める横で苦しいオフシーズンを過ごしている。

 そんななか球団は、現地1月28日にようやくオールスター選出経験もある捕手エリアス・ディアスと1年350万ドル(約5億4400万円)で再契約し、今オフ初のメジャー契約を締結した。この動きをみたMLB専門放送局『MLB Network』の解説者ハロルド・レイノルズ氏は、パドレスが地区2位の座に再び立つためには「さらなる動きが必要である」と論じ、以下のような大胆発言をした。

「マニー(・マチャド)の契約を動かすことはできない。(ザンダー・)ボガーツの契約は動かさない。この組織の方向性を変えることができる選手がひとりいて、それは(フェルナンド・)タティースJr.だ」

 2021年のシーズン終了後に14年総額3億4000万ドル(約528億円)と当時のMLB史上最長契約を結んだタティースJr.。バイク事故と禁止薬物の使用で22年の全試合と23年の20試合を欠場したものの、5シーズン通算で516試合に出場し、打率.279、127本塁打、92盗塁、OPS.883を記録する球界を代表するスターのひとりだ。

 そんな26歳の若き才能に「飛びつく」チームは多いと考えられる一方で、パドレスは今後10年間で多額の資金をタティースJr.に支払うことになっており、ビッグネームを多く揃えた現在のチームでは、トレード候補にするのが「最も理にかなっている」とレイノルズ氏は指摘する。

 また同氏は、現在パドレスは今季で契約が切れる投手のディラン・シーズとマイケル・キングのトレードを模索しているものの、昨季チームの好調を支えたピッチャー陣はそのままに、チームの財政負担を大きく減らし、ロースター補強に柔軟性を持たせることが必要だとの考えを示している。

構成●THE DIGEST編集部

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