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29球団は“佐々木朗希リスク”を回避した? 「少なくともMLBでの将来に、多少不安を感じる理由がある」米記者が指摘

THE DIGEST編集部

2025.01.30

ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木。1年目からの活躍に期待がかかる。(C)Getty Images

 今オフにロサンゼルス・ドジャースは、マイケル・コンフォート、キム・ヘソン、ブレイク・スネル、タナー・スコットを獲得し、FAとなったブレイク・トライネンやテオスカー・ヘルナンデスと再契約。加えて元セーブ王のカービー・イェーツとも合意したと報じられるなど、戦力を大きく向上させている。

 さらには、20球団ほどが関心を示して争奪戦となった佐々木朗希とマイナー契約を締結。大谷翔平や山本由伸と契約した1年前のオフに続いて、他球団の追随を許さない存在感でストーブリーグを席巻している。

「ドジャースはオフシーズンに29球団を出し抜き、他球団のフロントやファンが不満の声を挙げた。ブレイク・スネルの補強は序章に過ぎず、その後に佐々木、テオスカー・ヘルナンデス、タナー・スコットらと契約。とくに佐々木との契約は、他球団のメディアやファンにとっての"限界点"だった。9桁の大型契約を結ぶ資格を持たない佐々木は、完全にチームの実力を見て決断したはずだ」

 このように記した米メディア『FanSided』のクリストファー・クライン記者は、とりわけ佐々木の耐久性を疑問視。「他球団は"佐々木朗希リスク"を回避したかもしれない。少なくとも佐々木のMLBでの将来について、多少不安を感じる理由がある」と報じた。

【画像】ドジャースのユニホーム姿で、佐々木朗希が入団会見
 
「佐々木は世界最高の有望株と考えられているが、そこには落とし穴がある。右投げの天才投手には肘の怪我履歴があり、これまで登板機会が限られてきた。18歳の時に右肘を痛め、医師にトミー・ジョン手術を勧められていた。結局、佐々木は手術を断念したが、健康上の懸念は米国でも続く。2年待って山本のように9桁の報酬を得るよりも、すぐにMLBとの契約を選んだのは、肘の状態に何の保証もなかったからだ」

 こう綴ったクライン記者は、「特別な才能を持つ佐々木には、15年以上MLBで活躍してもらいたい」と期待をかけながら、「軽い危険信号がひとつある。肘の怪我だけは勘弁してほしい」と佐々木の懸念事項を指摘している。

 ドジャース1年目の佐々木は、はたしてどのような投球を見せてくれるのか。米メディアやファンも大きな関心を寄せている。

構成●THE DIGEST編集部

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