MLBロサンゼルス・ドジャースは現地１月30日、昨季オールスターにも選出された2019年最多セーブ王のカービィ・イェーツ（前テキサス・レンジャーズ）と契約を結んだとともに、40人のロースター枠を空けるため同じくリリーフ右腕のライアン・ブレイジャーをDFA（※所属選手をMLBの40人枠から外すこと）にしたと発表した。この動きに米メディア、米記者から注目が集まった。
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  　ブレイジャーは2023年途中までボストン・レッドソックスに所属し、防御率7.29を記録したのち戦力外に。５月にドジャースに加わると、39試合で防御率0.70と成績を大きく向上させた。2024年シーズンは29試合に登板し防御率3.54、１勝０敗６ホールド、WHIP0.96の活躍を見せ、ポストシーズンではブルペンデーで先発登板を担うなど、先発投手陣に怪我人が続出し、厳しい台所事情だったドジャースブルペン陣を支えた。

　今オフ、ドジャースは課題だったリリーフ陣補強のために、FAとなっていたタナ―・スコット（前サンディエゴ・パドレス）とイェーツというスター級の２投手を獲得。現状すでにブレイク・トライネン、マイケル・コペック、エバン・フィリップスという世界一に貢献した鉄壁のブルペンを揃えており、ブレイジャーの居場所がなくなった形となっていた。

　今回のドジャースの判断について、米野球データ分析会社『Codify』は「強力な投手陣であるために、68試合で防御率1.89を記録した選手をDFAできると想像してみて」と、X上でフォロワーに投げかけ、戦力飽和状態といえるドジャースの実状に驚きを示した。

　一方、MLB公式サイトのブレント・マグワイア記者は「ライアン・ブレイジャーは、ドジャースで66回２/３イニングを投げ、防御率1.89、WHIP0.83を記録した。彼は市場の人気者だろう」と予想。『ESPN LA』に出演するドジャース番記者のブレイク・ハリス氏は「ドジャース史上最高のDFA選手のひとりだろうか」と、手放すのに惜しい選手であることを強調した。

　ドジャースは今後、猶予期間の７日間でブルペンの補強を狙う他チームとのトレード交渉を行なうとされている。現地１月29日には米誌『Newsweek』のドリュー・フォンシオ記者がヒューストン・アストロズとのトレードで、右腕ミゲル・ウロラを金銭と引き換えにドジャースがブレイジャーを放出すると予想している。

構成●THE DIGEST編集部

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