昨オフに大谷翔平と当時のプロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドルの契約を結ぶなど、大型補強を進めてきたロサンゼルス・ドジャース。ワールドシリーズ制覇を達成してからもその手は止まず、今オフもサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルやリリーフ投手タナー・スコットの獲得など積極補強を続けている。
オフシーズン突入時点ですでに来季もぜいたく税の支払いが確実と見られていたスター軍団ドジャースがそれでもなお、有名選手を次々と獲得できている大きな要因の一つが、大谷に代表されるような後払い契約だ。大谷は年俸7000万ドル(約109億円)の97%を後払いにすることを選んだため、ぜいたく税の基準となる「年俸総額」の計算に含まれる金額は4600万ドル(約71億円)に。より多くのサラリーを他の選手に使うことが可能となった。
【画像】大谷翔平の妻、田中真美子が輝いた“現役バスケ選手時代”を厳選フォトで一挙紹介! 貴重なショートカット時代も ドジャースは以前にも同様のケースで主力選手の契約に成功している。2020年、当時所属していたボストン・レッドソックスとの契約延長がまとまっていなかったムーキー・ベッツをトレードで獲得したドジャースは、シーズン途中にベッツに1億1500万ドル(約178億円)の後払いを含む12年総額3億6500万ドル(約566億円)の契約で合意。1年間のレンタル移籍になるリスクを回避し、長期戦力としてチームへ残留させたことが24年の世界一につながった。
20年当時、レッドソックスのアシスタントGMを務めていたザック・スコット氏は米専門メディア『MLB Trade Rumors』で、各選手が希望する契約総額である「マジックナンバー」が契約交渉では重要な要素であり、その要求を満たしつつ球団の負担を最小限にするための手法として、後払い契約を評価している。
「私がメッツにいたとき、フランシスコ・リンドーアと総額3億4100万ドル(約487億円)の契約を結び、その中には5000万ドル(約78億円)は後払い金が含まれていた。この後払いはぜいたく税回避の特効薬ではなかったが、リンドーアの『マジックナンバー』に到達するのに役立ち、フェルナンド・タティスJr.(サンディエゴ・パドレス)の契約を100万ドル(約1億6000万円)上回って、遊撃手の史上最高年俸となった」
加えて、スコット氏はレッドソックスがベッツに後払い契約を提示すれば、ベッツが残留していた可能性があると振り返った。
「後払い契約によって、ドジャースはスター選手(ベッツ)を獲得すると同時に、『トップ2の選手として評価されたい』というムーキーと代理人の願望を満たすことができた。ボストンもベッツと再契約しようと試みたが、自ら課した3億ドル(約456億円)の限度額では、この要求に応えるには十分ではなかった。ドジャースの契約と同様の後払い契約があれば、結果が変わったかもしれない」
ベッツ自身はポッドキャスト番組「All the Smoke」に出演した際、「私はボストンが大好きだ。今でもフロントオフィスの人たちと話すこともあるくらいだ」とレッドソックスへの愛を語りつつも、「これはビジネスなんだ。ビジネスとプライベートを切り分ける必要がある」と金銭的な問題でドジャース移籍が決まったことを示唆した。
構成●THE DIGEST編集部
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20年当時、レッドソックスのアシスタントGMを務めていたザック・スコット氏は米専門メディア『MLB Trade Rumors』で、各選手が希望する契約総額である「マジックナンバー」が契約交渉では重要な要素であり、その要求を満たしつつ球団の負担を最小限にするための手法として、後払い契約を評価している。
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加えて、スコット氏はレッドソックスがベッツに後払い契約を提示すれば、ベッツが残留していた可能性があると振り返った。
「後払い契約によって、ドジャースはスター選手(ベッツ)を獲得すると同時に、『トップ2の選手として評価されたい』というムーキーと代理人の願望を満たすことができた。ボストンもベッツと再契約しようと試みたが、自ら課した3億ドル(約456億円)の限度額では、この要求に応えるには十分ではなかった。ドジャースの契約と同様の後払い契約があれば、結果が変わったかもしれない」
ベッツ自身はポッドキャスト番組「All the Smoke」に出演した際、「私はボストンが大好きだ。今でもフロントオフィスの人たちと話すこともあるくらいだ」とレッドソックスへの愛を語りつつも、「これはビジネスなんだ。ビジネスとプライベートを切り分ける必要がある」と金銭的な問題でドジャース移籍が決まったことを示唆した。
構成●THE DIGEST編集部
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