またしても、ディラン・シースのトレード話が持ち上がったと現地4日、MLB公式サイト『MLB.com』が報じた。もっとも、彼自身はもう慣れっこのようだ。1年前、シースはシカゴ・ホワイトソックスの春季キャンプに参加していたが、事実上トレードされることは確実だった。問題は、いつ、どこにトレードされるかだけだった。

　結局、彼はサンディエゴ・パドレスへ移籍。パドレスの春季キャンプ最終日というタイミングであった。移籍後、33試合に先発出場し、14勝11敗、防御率3.47を記録し、球団史上2度目となるノーヒットノーランを対ワシントン・ナショナルズ戦で達成している。

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  　しかし、今シーズンもまた、彼はトレードの噂の渦中にいる。シースは、パドレスのファンフェスタで「目の前の仕事に集中するだけ。これは本当にビジネスの一部なんだ」と自身の状況を伝え、さらに「パドレスが大好きなんだ。ここが大好きだし、間違いなくここにいたいと思っている」とパドレスへの愛着を語ったという。

『MLB.com』は、昨年はトレードされることを確信していたが、今年はサンディエゴに残る可能性も十分にあると報じている。もちろん、事はそう単純ではないだろう。シースはフリーエージェント(FA)となる前の最後のシーズンを迎えており、FAになる前に契約延長にサインする可能性は低いだろうと、同メディアは指摘している。

　パドレスにとって、シースのトレードは難しい選択と考えられる。いずれにしても、シースの去就は今オフ、大きな注目を集めることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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