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「証拠はない」水原一平被告に禁錮4年9か月、米国でくすぶり続けた“大谷翔平のスケープゴート説”に米記者が終止符「政府報告書、音声テープ、判決文を隅まで調べた」

THE DIGEST編集部

2025.02.09

検察の求刑通り禁錮4年9か月の判決を受けた水原被告。(C)Getty Images

検察の求刑通り禁錮4年9か月の判決を受けた水原被告。(C)Getty Images

 現地2月6日、銀行詐欺罪などの罪に問われていた水原一平被告に対し、米カリフォルニア州の連邦地裁は検察の求刑通り、禁錮4年9か月、大谷翔平に約1700万ドル(約26億円)の賠償金を支払うように命じた。

 大谷の元通訳による前代未聞の賭博スキャンダルが発覚した直後から現在まで、米国では「ミズハラはオオタニのスケープゴート(身代わり)だったのでは」という疑惑の声が一部でくすぶり続けていた。こうした声を一刀両断したのが、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者だ。

 大谷は当初から自らの関与を否定。何も知らなかったと説明している。ローゼンタール記者は、ポッドキャスト番組『Foul Territory』で、「いまだにSNSで、“オオタニが怪しい”“ショウヘイは何かを知っていたはずだ”なんて話を目にするし、私の友人もそんなことを言っている。しかし、その証拠はあるのか? ぜひ証拠を見せてほしい」とまくし立てた。

 この主張に注目した米メディア『EssentiallySports』は、「ローゼンタール記者は、オオタニは何が起きていたのか知らず、被害者だったと確信している。オオタニの関与を信じていた人たちは必死に証拠を探したが、それは成功しなかったようだ」と報じている。

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 そしてローゼンタール記者は、「政府報告書、音声テープ、判決文を隅まで調べた。私を含め、記者たちはこの件を徹底的に調べ上げ、真実を解明しようと全力を尽くした。もちろん、オオタニの関与を示す証拠はない。何も見つけられなかった」と語り、“大谷のスケープゴート説”に終止符を打った。

 同メディアは、「親しかった親友の違法賭博、窃盗、脱税行為が発覚し、オオタニは悲嘆に暮れた。裁判の終盤や判決の際、オオタニは沈黙を守ったが、信頼していた人物に裏切られたことへの悲しみとショックは大きなものだっただろう」と記し、大谷の心情を慮っている。

 今後、水原被告は3月24日から4年9か月の刑期を務めることになり、釈放後3年間は保護観察になる。また、ギャンブル依存症が再発しないよう継続的な治療を受けなければいけないと同メディアは報じた。

構成●THE DIGEST編集部

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