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MLB

長期欠場濃厚のレンドーン… 「保険を掛けていなかった」エ軍オーナーの不手際を現地メディアが強調「財政面で大きな痛手」

THE DIGEST編集部

2025.02.18

開幕前に早くも離脱となったレンドーン。今季もフル稼働は望めなくなった。(C) Getty Images

開幕前に早くも離脱となったレンドーン。今季もフル稼働は望めなくなった。(C) Getty Images

 昨年、球団ワーストの99敗を喫したロサンゼルス・エンジェルスは2025年もネガティブな出来事に見舞われている。今月に入り、アンソニー・レンドーンが左股関節手術を受けると発表され、長期欠場が確実となった。毎シーズンのように繰り返されるベテランの故障のニュースは、今回も大きく報じられた。

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 さらに、現地時間2月16日にもレンドーンにまつわるトピックが現地で伝えられた。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者からの情報により、エンジェルスのアルテ・モレノオーナーが彼の契約において、「保険を掛けていなかった」と明かされている。
 
 これにはスポーツサイト『CLUTCH POINTS』も反応。エンジェルスにとって、「財務面でも大きな痛手」であると訴える同メディアは、「MLB全体で見れば、選手の契約に保険を付けないのは珍しいことではないが、レンドーンの場合は大問題となる」などと評し、さらに、「この決断によってモレノは5,000万ドル以上を失う可能性があるという」と綴っている。

 また、2020年からの7年総額2億4500万ドル(約370億円)という巨額契約の真っ只中であるレンドーンに対しては、「仮にレンドーンが2025年を全休した場合、エンジェルスでの最初の5シーズンで出場した試合数はわずか257試合。これはチームが戦った試合の25.3%に過ぎない。加入後、一度も58試合以上に出場したシーズンはなく、常にケガに苦しんできた」と説明する。

 その上で同メディアは、「その代償を支払うのはモレノだ。レンドーンは2025年、26年にそれぞれ約3,900万ドルを受け取る。契約が終わる27年になればようやくこの負担から解放されるが、それまでの間、プレーしない選手に大金を払い続けることになる」と見通しながら、「しかもエンジェルスは2014年以降、一度もプレーオフに進出していない」として近年での低迷ぶりを強調している。

 トピックではなおも悲観的な言葉が続いており、「しかし、これはモレノやエンジェルスのファンにとって目新しい話ではない。アンソニー・レンドーンの契約は、毎年のように失敗を重ね、総額3億ドル近い資金が無駄に消えていった。2025年も例外ではなく、今回はさらに莫大なコストがエンジェルスのオーナーにのしかかることになる」と見解を示している。

 経営面におけるオーナーの不手際が指摘されている中、上位進出を目標に掲げるエンジェルスはどのような新シーズンを送るのか。ここからは、少しでも明るいニュースが聞けることを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
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