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「ドジャースはルールにのっとり最高のチームを作っている」コミッショナーが資金力を駆使した補強戦略を擁護「問題はシステムにある」MLBの構造的な課題を指摘

THE DIGEST編集部

2025.02.19

MLBのコミッショナーのロブ・マンフレッド氏。(C)Getty Images

MLBのコミッショナーのロブ・マンフレッド氏。(C)Getty Images

 現地18日、米誌『Sports Illustrated』によると、ロサンゼルス・ドジャースは現在、7人の選手に総額20億ドル(約3040億円)以上の保証金を抱え、そのうち10億ドル(約1520億円)を2046年までの繰り延べ払いにすることが決定している。このような豊富な資金力と繰り延べ戦略によって戦力を大幅に強化しているが、小規模球団のファンからは不満の声も上がっているという。
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 MLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は、アリゾナ州フェニックスで開催された春季トレーニングのメディアデーで、このような懸念の声に対し「ドジャースはルールにのっとり、常に最高のチームを作るためにできる限りのことをしている。それは素晴らしいことだ」と擁護したと伝えられている。
 
 しかし、ドジャースの10億ドル(約1520億円)に及ぶ繰り延べ支払いが、マイアミ・マーリンズ球団の総資産よりも大きいという事実は、MLBにおける資金力の格差を如実に物語っている。他のどの球団も5000万ドル(約76億円)以上の繰り延べ金はないという。

 マンフレッド氏は「小規模球団のファンが、自分たちの応援するチームがドジャースのような資金力を持つ球団と競争できるのか懸念しているのは当然だ。ファンの意見には耳を傾けている」と述べた一方で「問題はドジャースではなく、むしろ現在のシステム(労使協定やサラリーキャップ制、贅沢税、ドラフト制度など)にある」と指摘したと『Sports Illustrated』誌は伝えている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】MLBコミッショナーは再びドジャースを擁護し、懸念するファンの気持ちも理解している
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