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プロ野球

【西武】「サードのレギュラー争い、入ってきたんじゃないかな」指揮官も注目の7年目・佐藤龍世が静かに燃える「一番にならないといけないと思っている」

岩国誠

2025.02.28

西武の三塁手の座を争う佐藤龍世。熾烈な競争となっている。写真:岩国誠

西武の三塁手の座を争う佐藤龍世。熾烈な競争となっている。写真:岩国誠

 西口文也新監督の下でチーム再建を目指す西武。春季キャンプも終了し、いよいよ開幕一軍をかけた本格的なサバイバル競争がスタートした。「全ポジションレギュラー白紙」と明言されているなか、若手もベテランも新戦力もこのキャンプでは、それぞれの持ち味を大いにアピールしている。

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 とりわけ注目されるのが、去年まで正二塁手をつとめたプロ11年目のベテラン、33歳の外崎修汰がコンバートされる三塁手争い。26日に開幕した球春みやざきベースボールゲームズでは、外崎の最大のライバルとなるプロ7年目の28歳、佐藤龍世が4番・三塁で先発出場。タイムリー安打を放つなど存在感を見せた。

 キャンプ期間中の紅白戦では2試合で1安打1打点、さらに3四球と選球眼の良さを発揮し、持ち味を見せていた。しかし、その後の打撃練習で左肘に投球を受け、キャンプ地・南郷スタジアムでの練習試合2試合を欠場。この日が満を持しての対外試合”初出場”となった。
 
「対ピッチャーになってどれだけ自分のスイングができるか」をテーマに置いて挑んだ韓国プロ野球・斗山ベアーズ戦。2回に先頭打者として迎えた初打席は、8球粘ってのフォアボール。早くも佐藤龍らしさを見せた。

「(味方が)初回に三者連続三振をくらっていたので、先頭は大事だなと思っていました。シーズンに入っても、ああいう打席ができたらいいなと思います」

 3回に味方打線がノーヒットで1点を先制。2死二、三塁のチャンスで2打席目が回ってきた。初球、甘いコースのストレートを見逃して天を仰いだ。2球で追い込まれてからは粘りを見せたが、7球目の変化球をひっかけセカンドゴロ。追加点を奪うことはできなかった。

「2ストライクに追い込まれてからも甘い球もありました。やっぱり2アウトで、得点圏で打てるか。1本出るか出ないかが僕の課題でもありますし、チームの課題でもあるので」

 悔しい結果を挽回する機会はすぐに訪れた。5回2死二塁、再び得点圏にランナーを置いての場面だった。

「2打席目は自分のスイングができずに終わってしまった。ここも2アウトでしたが積極的に行こうと思っていましたし、3打席目はしっかり自分のスイングをしようと思っていました」

 相手は4回に交代した2人目の投手だったが、今度は初球のストレートをしっかり振り抜いた。三遊間を抜けるタイムリー安打で、2アウトからチームに貴重な追加点をもたらした。

「(相手投手が)2イニング目だったので、ある程度はどういう球を投げるかというところをイメージしたなかで、(球種も)ある程度絞って、タイミングを合わせて、チャンスで初球からしっかりヒットにできました。2打席目の反省を生かして3打席目に挑めたことは、今日の収穫でしたし、よかったと思います」
 
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