ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が、日本で開催される東京シリーズ第２戦で先発する見込みのようだ。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が伝えた。

「デーブ・ロバーツ監督は“完成度の点では、まだまだだと思う。ただ、それが彼のポテンシャルを物語っている。底力、才能を備えた本物のメジャーリーグ投手になる可能性は明らかに高い”と語った。ドジャースは東京で佐々木の“底力”を試すことになる。佐々木はシカゴ・カブスとの第２戦に登板する予定で、その後は先発ローテーションに入ると予想されている。佐々木がシンシナティ・レッズ戦で好投した後、ロバーツ監督は（東京での第２戦で佐々木が投げる）計画に変わりはないと確認した」

　佐々木は現地２月25日に行なわれたシカゴ・ホワイトソックスとのライブBP登板で被安打２、被本塁打１、１奪三振、１失点。球速も伸びず、精彩を欠いた。当時、ロバーツ監督は佐々木の東京シリーズ第２戦での登板について、「話し合っている最中だ。本当にまだ決まっていない」と語っていた。

　しかし、現地３月４日に行なわれたシンシナティ・レッズとのオープン戦に初登板した佐々木は、５回、６回、７回を46球、２安打、５奪三振と好投。球速は99.3マイル（約159.8キロ）を計測し、とりわけ落ち方の異なるスプリットに相手打者は手も足も出なかった。

【動画】レッズ戦で好投した佐々木朗希の全球ハイライト！
  　レッズ戦での好投を目の当たりにしたロバーツ監督は、「これまで見たなかで、最高の投球だった」と称賛。投じた８球のうち７球で空振りを奪ったスプリットについては、「速球のように見える。真っ直ぐ下に落ちるものもあれば、左にも動くし、右にも動く。どう変化するのか分からないから打者が対応するのは難しい」と褒め称えた。

　ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』はアルダヤ記者の一報を引用しながら、「一時は佐々木の第２戦での先発が疑問視されていたが、レッズ戦の３イニングで払拭した。レッズ戦の好投は、佐々木に対する疑問符を感嘆符に変えた。佐々木は日本でメジャーデビューするだろう」と報じている。

　カブスとの東京シリーズ第１戦は山本由伸の先発が内定。一時は不透明とされていた佐々木の第２戦での先発は、はたして実現するのか。佐々木は現地３月11日、クリーブランド・ガーディアンズとのオープン戦に登板する予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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