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「菊池雄星はエンジェルスの大スターになる準備ができている」地元メディアが期待「サイ・ヤング賞も夢ではない」注目は縦と横の変化球

THE DIGEST編集部

2025.03.11

エンジェルスの開幕投手に指名されている菊池。(C)Getty Images

エンジェルスの開幕投手に指名されている菊池。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの菊池雄星に対する期待が大きい。エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は現地3月9日、「菊池はエンジェルスの大スターになる準備ができている」と題した記事を公開。「投球スキルを磨き、多くのファンの心を掴むだろう」と報じた。

 開幕投手に指名されている菊池は、新天地での初実戦となった2月28日のロサンゼルス・ドジャース戦で大谷翔平に先頭打者アーチを浴びたものの、降板後に再登板した2回、3回をいずれも三者凡退に抑えるなど好投。オープン戦のマウンドはドジャース戦だけだが、同メディアはこの日の投球が2025年シーズンの飛躍を予感できる内容だったなどと指摘した。

「エンジェルスのエース左腕は新しい球種を試しており、そのボールが、菊池をエリートレベルの投手に押し上げる原動力になるかもしれない。菊池がドジャース戦で試したのはスイーパーだった」

 中軸のウィル・スミスから奪った見逃し三振はバックドア・スイーパーが決め球となり、大谷からは空振りを奪った。「これは大きな進歩だ」と評した同メディアは、「エンジェルスがエースとして菊池を獲得した際、一部で“速球とスライダーに頼りすぎている”という指摘があった。しかし、スイーパーを手に入れたことで、過小評価されているチェンジアップとともに縦方向と横方向の両方を駆使できる投手となり、打者の視点をより複雑に揺さぶることが可能になった」と分析。ピッチングの幅が大きく広がったと強調した。

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 菊池がスイーパーを自身の得意球にすることについて、「優れている投球術をさらにワンランク上のレベルへと押し上げようとしている」とし、「そのボールが彼のシーズンを支配的なものにする可能性が高い」とも見通した。

 加えて、「菊池はかつての大谷やジャレッド・ウィーバーのような高みへと到達できるのか? もちろん、できない理由はない」と、過去にエンジェルスで時代を築いた名投手と比較。そのうえで日本人左腕に対して期待の言葉を並べた。

「スイーパーの精度をさらに高め、速球とスライダーが引き続き効果的であれば、サイ・ヤング賞レースに加わることさえ夢ではない。菊池は本当に優れた投手だ。そして、現在も進化を続けている」

 低迷からの脱却を目指すエンジェルスのキーマンとして、菊池は重要な役割を担う。初戦のマウンドを託されたメジャー7年目の左腕は、さらなる飛躍の可能性を大いに秘めている。

構成●THE DIGEST編集部

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