プロ野球

2年連続開幕投手の宮城大弥「野手陣は紅林に任せたので投手陣を引っ張っていきたい」【オリ熱コラム2025】

THE DIGEST編集部

2025.03.28

23歳ながらすでに不動のエースの宮城。チーム浮上のカギを握っている。写真⚫︎野口航志

 オリックスの岸田護新監督から開幕投手に指名されているエースの宮城大弥が、3月21日の阪神とのオープン戦で開幕前最後のマウンドに上がり、4回を66球2安打無失点の内容で調整を終えた、降板後に宮城は「予定どおりの登板だった」と当初から「4回まで」登板することが決まっていたと強調していたが、この日に登板した各球団の開幕投手候補のピッチャーたちが5回以上投げていたことを考えると、少し物足りなさを感じたのも確かである。

 2025年シーズンに向けては、「気持ちは変わんないので。はい、そのまま迎えられたらなと思います。今日は球が抜けて真ん中に行くボールも何個かあったので、そこは修正していけたらなと。(球速も)もっと緊張感だったりとか、アドレナリンが出たら出るんじゃないかなと思います。今は別に抑えてるわけではないんですけど。アウト取るために。スピード出してもアウト取れなかったらもったいないですし、アウトを取るために野球をやってます。まずは体調管理を1番にしたいですし。理想はちょっと高いに越したことはないですけど、いいピッチングを続けられたら近づくんじゃないかなと思います」とこの日の登板を振り返っている。
 
 今年から現在は山本由伸(現ドジャース)が2年前までつけていた背番号「18」を継承したが、背負っていく気持ちについては「まったくそこはないです。ない。ないです」とキッパリと否定。山本に対しては「いや、頑張ってくれ。くらいです。別に(対戦する)打者がまったく違うんで、刺激になったとかはちょっと難しいですけど、お互い違う国ですけど、頑張ってくれたらなと思います」とエールを贈っていた。

 昨年はあと一歩で規定投球回をクリアできず、最優秀防御率のタイトルも逃して悔し涙を流しただけに「野手陣はちょっと紅林(弘太郎)に任せたので、投手陣を引っ張っていけるような存在でいたいなと思います」と今年はエースとしてチームを引っ張っていく気持ちが強い。同期コンビで投打を引っ張っていくことによって、若いチームに勢いをもたらせてもらいたい。

文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志