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プロ野球

【インタビュー】山﨑康晃/後編「自分のできることを100パーセント表現して、日本の力になりたい!」

2020.01.30

日本を代表するクローザーとなった山﨑。さまざまな思いを語ってくれた。 写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

日本を代表するクローザーとなった山﨑。さまざまな思いを語ってくれた。 写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 2020年に開催される東京五輪。本連載では、本大会での活躍が期待される注目株の生い立ちや夢舞台への想いに迫る。

 第1回目は、ハマの守護神から日本の守護神へと成長を遂げた、横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃投手が登場。

 現在の姿からは想像できないが、山﨑は高校時代に挫折を味わい、一時は野球の道を諦めていた。しかし、その経験が彼を大きく成長させることにもなった。後編では、山﨑がプロで味わったさまざまな経験、クローザーという仕事、そして自身のホームスタンドで開催される東京オリンピックへの熱い想いを語ってくれている。
 
――昨年のプレミア12では胴上げ投手になりました。初めてトップチームに入ったのが15年の同じ大会でしたから、ちょうど同じ相手(韓国)に“リベンジ”に成功した形ですね。しかし、前回大会の準決勝では自身は登板なく敗戦しています。前回はあの場に立てなかった悔しさ、そして4年後の喜びや変化をどう感じますか?

 プレミア12にはいろいろな思いがあって、前回大会は本当に人生でも大きなきっかけとなりました。前回はルーキーで選出されたのが僕一人だけだったんです。当時着けた番号は24番で、ビハインドで投げる役割でした。多くの素晴らしいピッチャーが集まるので、普段と違う持ち場を担当することもあるわけですが、正直、前回はジャパンを引っ張ってるという感覚はなかったですね。

 それよりも、準決勝で呼ばれなかった悔しさがありました。代表として何かできなかったのかって、すごい悔しかったですね。そこで名前を呼ばれない悔しさもあったし、自分の背番号(19番)を着けたい、絶対に抑えで呼ばれたいという気持ちが沸いてきました。

 そして、4年越しのプレミア12に選んでいただき、シーズンも目一杯やった中で疲れはありましたが、僕としては前回大会の悔しさや、日本の強さを示したい、日本代表に対する思いを含めて多くのメディアに出していきました。そして決勝戦の9回、最後のマウンドに立って三振を取った時のことを考えたら……いろんなことはあったけど、あの悔しい思い出は今になってみると良かったのかなと考えられるようになりました。

 決勝の9回に呼ばれる、試合の終盤に肩を作ってほしいと言われる喜び、侍のユニフォーム着てやれる喜び……4年前の、あの思いがなかったらこれだけ嬉しい感情にはならなかっただろうし、そういう頼られる選手になれて良かったなって思います。もちろん、その先もあるので、まだまだ頑張っていきたいですね。
 
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