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プロ野球

【インタビュー】山﨑康晃/後編「自分のできることを100パーセント表現して、日本の力になりたい!」

2020.01.30

クローザーを「リレーのアンカー」に例える山﨑は、そのバトンの持つ意味を十分に理解している。 写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

クローザーを「リレーのアンカー」に例える山﨑は、そのバトンの持つ意味を十分に理解している。 写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

――日本のユニフォームに対する思いは強いですか?

 強いですね。誰もが着ることのできるものではないですし、プライドだったり、いろんな方の思いを背負ったり。これからもチャンスがあれば、自分のできることを100パーセント表現して、日本の力になりたい! そのために頑張りたい! という気持ちです。

――代表戦はシーズンオフに組まれることが多いですが、精神的にも疲労しきっていてもなお、そういう思いのほうが強いですか?

 日本代表に選ばれるのは本当に光栄なことだと思いますし、満身創痍でボロボロになって苦しいなと思う部分もあります。ですが、ああいう場面で呼ばれて日本のために投げることは、本当に成長できると思いますし、誰もが出たい場所だと思うので、そこはチャンスがある限り出場したいと思っています。

 今となっては年下の選手もいて、立場でいったら真ん中ぐらいの位置になりましたから、そういう意味でもいろんな経験をさせていただいてるし、この経験を無駄にしたくないですね。
 
――高校時代の「悔しさ」とはまた別に、クローザーという役割も「悔しさ」と常に隣り合わせのポジションだと思います。時には打たれてチームの負けにつながってしまうこともありますが、その悔しい思いをどう切り替えていくのでしょうか?

 端的に言えば仕事に直結しますよね。ましてや僕の場合、いろんな人のバトンをつないできた、リレーでいえば最後のアンカーです。正直、そこで打たれるっていうのは、リレーで途中までずっと1位で走ってきて、最後に転んでダメにしてしまう。そういう悔しさは常に持ち続けていますよ。

 思い出に残った試合ってよく聞かれるんですけど、決まって僕が思い出すのは「やられた試合」なんですよね。やっぱり、その悔しさはずっと忘れないんです。じゃあ、良かった試合はというと、日本シリーズであったりオールスターであったり、楽しかった試合っていくつかありますが、やっぱり悔しい思いをした試合の方が多いんですよね。

 そういう試合は、いつのどこの試合だったかって言えます。自分の今の仕事を続けてる上では、一生忘れないと思いますし、忘れちゃいけない。昔からそういうつもりでやっています。

 
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