専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「一流の投球フォームを持っているが…」ドジャース佐々木朗希、先発2試合で9四球の見過ごせない事実に米記者はシビア「やるべきことが山ほどある」

THE DIGEST編集部

2025.03.30

背番号11の佐々木は2回途中2失点でKO。本拠地デビュー戦は課題を多く残した。(C)Getty Images

背番号11の佐々木は2回途中2失点でKO。本拠地デビュー戦は課題を多く残した。(C)Getty Images

 自滅ピッチングだった。

 現地3月29日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が本拠地でのデトロイト・タイガース戦に先発登板したが、1回2/3(61球)を投げて3安打4四球2失点で降板。チームは7対3で勝利を収め44年ぶりの開幕5連勝と絶好調だが、日本人ルーキーだけは浮かない表情だった。

 ドジャー・スタジアムでのデビュー戦となった佐々木。だが初回からコントロールが定まらず、いきなり2死満塁のピンチを迎える。すると、6番マヌエル・マーゴーに初球を打たれ、三塁線へのボテボテの当たりが内野安打となる不運な形で1点を失う。続く打者には押し出し四球でこの回2失点。最後はジェーク・ロジャーズを三ゴロに抑えたが、初回だけで41球を要す厳しい立ち上がりに球場からはブーイングが飛んだ。

 佐々木は2イニング目もストライクがなかなか入らず、この日4つ目の四球を与えたところで降板。ほろ苦い本拠地デビュー戦となった背番号11には労いの拍手と一緒に不本意なピッチングに不満を抱くファンのブーイングが入り混じった。
 
 制球難を露呈した日本人右腕には現地メディアからシビアな意見が並んでいる。米メディア『Yahoo Sports』のジャック・ベア氏は佐々木の投球内容について、「90マイル後半から100マイル(約160キロ)の速球と、おそらく世界最高のスプリットを持つササキは一流の投球フォームを持っているが、これまでのところその才能を活かす実行力は欠けている」と厳しい見解。東京ドームで行なわれた19日のシカゴ・カブス戦を含め、2回の先発登板で通算4回2/3を投げて9四球を与えているピッチングの見過ごせない課題を突き付けた。

 同氏は「これまでのところ、ササキはデーブ・ロバーツ監督の基準からすれば成功とは言えない。彼はまだ23歳でのMLBデビュー、そしてドジャー・スタジアムでの初登板と2回の先発で実力を発揮する理由は十分にあった。それでも、今季のナショナル・リーグ新人王の最有力候補として出場した選手としては、すでにやるべきことが山ほどある」と言及。早くも正念場に立たされていると指摘している。

 試合後、ドジャースのロバーツ監督は佐々木の次回登板について「5日(日本時間6日)のフィラデルフィア・フィリーズ戦だ」と明言した。降板後、悔しさをにじませた右腕は3度目の先発で汚名返上となるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「鼻水が…」ドジャースのクラブハウスで胃腸炎が猛威、ベッツ以外に2選手が健康被害訴え「体調が悪く、よく眠れず、食べ物を口に運べない」

【記事】「過去最高のヨシノブを目撃した」山本由伸が叩き出した驚異の“スプリッター空振り率”に米記者も唖然!「キャリアハイ連発だ」

【記事】「スプリットがえげつなかった」山本由伸の“奪三振ショー”に米記者興奮「10Kと17の空振りをわずか5イニングで...」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号