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MLBで一躍ブームの“魚雷バット”に多くの選手が関心も…ジャッジやフリーマンは使用せず「なぜ変える必要があるのか」「16年間、同じバットを振ってきた」

THE DIGEST編集部

2025.04.02

ブームとなっている魚雷バットは使用しないと語ったジャッジ(左)とフリーマン(右)。(C)Getty Images

ブームとなっている魚雷バットは使用しないと語ったジャッジ(左)とフリーマン(右)。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースの複数選手が使用して本塁打を量産した「トルピード(魚雷)バット」が、MLBで一躍ブームとなっている。

 トルピードバットは2024年シーズンからヤンキースなどの一部選手が使用していたが、とくに大きな話題にはならなかった。その新型バットが一躍脚光を浴びたのは、現地3月29日に行なわれたヤンキース対ミルウォーキー・ブルワーズ戦だった。

 この試合でヤンキースは球団記録となる1試合9本塁打を放って20対9で勝利。9本の本塁打のうち、ポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャー、オースティン・ウェルズ、アンソニー・ボルピー、ジャズ・チゾムJr.がトルピードバットを使用していたのだ。

 現地3月27日のブルワーズ戦でもウェルズとボルピーが本塁打を放ち、3月30日の試合ではチゾムJr.が2ホーマー。結局ヤンキースはブルワーズとの3連戦で計15本塁打を放った。

 先端を細くした分、芯から根本寄りの部分を太くした“魚雷バット”は、直径2.61インチ(約6.6センチ)、長さ42インチ(約106.6センチ)のMLB規定に収まっており、決して違法バットではない。

 そんなトルピードバットに多くのメジャーリーガーが関心を持った。シンシナティ・レッズのエリー・デラクルーズは現地3月31日のテキサス・レンジャーズ戦で初めてトルピードバットを使用すると、いきなり5打数4安打、2本塁打、1二塁打で、キャリアハイの7打点を叩き出した。

 ロサンゼルス・ドジャースのマックス・マンシーも、新型バットをメーカーに注文したことを明かし、サンディエゴ・パドレスのマニー・マチャドは「何なのか分からないけど、本塁打が打てるなら何本か送ってほしいね」と語った。ボルティモア・オリオールズのタイラー・オニールは「試してみるかもしれない」と口にした。

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 一方で、トルピードバットに興味を持たない選手もいる。代表的なのはヤンキースの主砲アーロン・ジャッジだ。史上5人目となる3度目のシーズン50本塁打をマークした24年の本塁打王は、「過去数年の実績がすべてを物語っている。うまくいってるのに、なぜ何かを変える必要があるのか」として、新型バットを使っていない。

 また、ドジャースのフレディ・フリーマンもトルピードバットに関心を示していない。「フリーマンは流行りのトルピードバットは使わないと語った」と米通信社『AP』は報じた。

 フリーマンは、「16年間、同じバットを振ってきた。これからバットを変えるつもりはない。私は誰に対しても軽蔑の念を抱いていないし、合法なのなら誰が使ってもいいと思う。選手にとっていいことなのなら、やってみればいい。うち(ドジャース)の選手のなかに、(新型バットを)手に入れている人がいるのは知っている」と語ったという。

 24年のワールドシリーズで、史上初のサヨナラ満塁本塁打を含む4試合連続アーチを放っているフリーマンは、今シーズンも現地3月28、29日のデトロイト・タイガース戦で2試合連続本塁打。慣れ親しんだバットを、今後も手放すつもりはないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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