専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「魚雷がLAに接近中!」ドジャースも話題騒然の“魚雷バット”導入へ「試さないわけにはいかない」打撃コーチ明言、複数選手は注文済み

THE DIGEST編集部

2025.04.01

ドジャースも導入するという魚雷バット。(C)Getty Images

ドジャースも導入するという魚雷バット。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースが、話題沸騰中の魚雷バットを導入するようだ。地元紙『Los Angeles Times』によると、チームの選手やコーチ陣が「トルピード(魚雷)バット」に強い関心を示しており、すでに複数選手は注文済みだという。

 魚雷バットが注目を集めたのは、ニューヨーク・ヤンキースの複数選手が使用して臨んだミルウォーキー・ブルワーズとの3連戦(3月27、29~30日)で、球団記録となる大量15本の本塁打を放ったためだ。

 この3連戦でトルピードバットを使用したヤンキースのジャズ・チゾムJr.が3本、オースティン・ウェルズとアンソニー・ボルピーが2本、コディ・ベリンジャーとポール・ゴールドシュミットが1本の本塁打を放っていた。なお、3試合で4本塁打のアーロン・ジャッジは「うまくいっているのに、なぜバットを変える必要があるのか」という理由で魚雷バットを使用していない。

【動画】3試合で3発! チゾムJr.が魚雷バットで本塁打を量産
 
 トルピードバットは通常のバットと比べて捉えるポイント付近が太く、先端に向かって細くなっているデザイン。ミートポイントが手元により近い場所になるという。MLB規定の直径2.61インチ(約6.6センチ)、長さ42インチ(約106.6センチ)の範囲内に収まっており、違反バットではない。

 魚雷バットに多くのMLB球団や選手が反応した。ドジャースもそのうちのひとつだ。同紙は現地3月31日の記事で「魚雷がLAに接近中!」と見出しを付け、チームや選手が関心を持っていると報じた。

「ドジャースの選手やコーチ陣は、ほかの球界の人たちと同じように、ヤンキースの魚雷バットに驚いた。チーム内では新しいバットへの関心が高まり、何人かの選手はすでにトルピードバットを注文している」

 ドジャースのロバート・バンスコヨック打撃コーチは、「面白そうだ。みんなも試してみると思うよ。試さないわけにはいかないだろう?」と語り、マックス・マンシーもコンタクトのクオリティーが高まると言われている魚雷バットを楽しみにしている。

「これまで100種類以上のさまざまなバットがあったけど、あの(ボウリングのピンのような)形ほど、劇的なものはなかったと思う」

 ただ、マンシー自身はバットの先端近くでコンタクトする打者。魚雷バットでいう細くなっている先端部分でボールを捉えるのではないかと見当をつけている。

「だから僕にとって、実は不利益になるかもしれない。でも本当に効果があるのなら、野球というスポーツ、打撃面にとってエキサイティングなことだ。新しいバットのすべてに興味をそそられている」とマンシーは続けた。

 近いうちにドジャースの何人かのバットが、“魚雷型”に変わっているかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】3試合で球団新15本! ヤンキースのアーチ量産“魚雷バット”がブームに? 「自分のモデルが作れるのかメーカーに聞いてみたい」メジャーリーガーが強い関心

【記事】開発したのはMIT出身の理学博士、ヤンキース以外の球団でも使用選手が複数…話題沸騰「魚雷バット」の“基礎知識”<SLUGGER>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号