ロサンゼルス・ドジャースが、話題沸騰中の魚雷バットを導入するようだ。地元紙『Los Angeles Times』によると、チームの選手やコーチ陣が「トルピード(魚雷)バット」に強い関心を示しており、すでに複数選手は注文済みだという。
魚雷バットが注目を集めたのは、ニューヨーク・ヤンキースの複数選手が使用して臨んだミルウォーキー・ブルワーズとの3連戦(3月27、29~30日)で、球団記録となる大量15本の本塁打を放ったためだ。
この3連戦でトルピードバットを使用したヤンキースのジャズ・チゾムJr.が3本、オースティン・ウェルズとアンソニー・ボルピーが2本、コディ・ベリンジャーとポール・ゴールドシュミットが1本の本塁打を放っていた。なお、3試合で4本塁打のアーロン・ジャッジは「うまくいっているのに、なぜバットを変える必要があるのか」という理由で魚雷バットを使用していない。
【動画】3試合で3発! チゾムJr.が魚雷バットで本塁打を量産
トルピードバットは通常のバットと比べて捉えるポイント付近が太く、先端に向かって細くなっているデザイン。ミートポイントが手元により近い場所になるという。MLB規定の直径2.61インチ(約6.6センチ)、長さ42インチ(約106.6センチ)の範囲内に収まっており、違反バットではない。
魚雷バットに多くのMLB球団や選手が反応した。ドジャースもそのうちのひとつだ。同紙は現地3月31日の記事で「魚雷がLAに接近中!」と見出しを付け、チームや選手が関心を持っていると報じた。
「ドジャースの選手やコーチ陣は、ほかの球界の人たちと同じように、ヤンキースの魚雷バットに驚いた。チーム内では新しいバットへの関心が高まり、何人かの選手はすでにトルピードバットを注文している」
ドジャースのロバート・バンスコヨック打撃コーチは、「面白そうだ。みんなも試してみると思うよ。試さないわけにはいかないだろう?」と語り、マックス・マンシーもコンタクトのクオリティーが高まると言われている魚雷バットを楽しみにしている。
「これまで100種類以上のさまざまなバットがあったけど、あの(ボウリングのピンのような)形ほど、劇的なものはなかったと思う」
ただ、マンシー自身はバットの先端近くでコンタクトする打者。魚雷バットでいう細くなっている先端部分でボールを捉えるのではないかと見当をつけている。
「だから僕にとって、実は不利益になるかもしれない。でも本当に効果があるのなら、野球というスポーツ、打撃面にとってエキサイティングなことだ。新しいバットのすべてに興味をそそられている」とマンシーは続けた。
近いうちにドジャースの何人かのバットが、“魚雷型”に変わっているかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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魚雷バットが注目を集めたのは、ニューヨーク・ヤンキースの複数選手が使用して臨んだミルウォーキー・ブルワーズとの3連戦(3月27、29~30日)で、球団記録となる大量15本の本塁打を放ったためだ。
この3連戦でトルピードバットを使用したヤンキースのジャズ・チゾムJr.が3本、オースティン・ウェルズとアンソニー・ボルピーが2本、コディ・ベリンジャーとポール・ゴールドシュミットが1本の本塁打を放っていた。なお、3試合で4本塁打のアーロン・ジャッジは「うまくいっているのに、なぜバットを変える必要があるのか」という理由で魚雷バットを使用していない。
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トルピードバットは通常のバットと比べて捉えるポイント付近が太く、先端に向かって細くなっているデザイン。ミートポイントが手元により近い場所になるという。MLB規定の直径2.61インチ(約6.6センチ)、長さ42インチ(約106.6センチ)の範囲内に収まっており、違反バットではない。
魚雷バットに多くのMLB球団や選手が反応した。ドジャースもそのうちのひとつだ。同紙は現地3月31日の記事で「魚雷がLAに接近中!」と見出しを付け、チームや選手が関心を持っていると報じた。
「ドジャースの選手やコーチ陣は、ほかの球界の人たちと同じように、ヤンキースの魚雷バットに驚いた。チーム内では新しいバットへの関心が高まり、何人かの選手はすでにトルピードバットを注文している」
ドジャースのロバート・バンスコヨック打撃コーチは、「面白そうだ。みんなも試してみると思うよ。試さないわけにはいかないだろう?」と語り、マックス・マンシーもコンタクトのクオリティーが高まると言われている魚雷バットを楽しみにしている。
「これまで100種類以上のさまざまなバットがあったけど、あの(ボウリングのピンのような)形ほど、劇的なものはなかったと思う」
ただ、マンシー自身はバットの先端近くでコンタクトする打者。魚雷バットでいう細くなっている先端部分でボールを捉えるのではないかと見当をつけている。
「だから僕にとって、実は不利益になるかもしれない。でも本当に効果があるのなら、野球というスポーツ、打撃面にとってエキサイティングなことだ。新しいバットのすべてに興味をそそられている」とマンシーは続けた。
近いうちにドジャースの何人かのバットが、“魚雷型”に変わっているかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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