スター軍団の勢いが止まらない。

　現地４月２日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でアトランタ・ブレーブスと対戦し、６対５で逆転勝利。開幕からの連勝を８に伸ばし、球団記録をさらに更新した。１番・指名打者で先発出場した大谷翔平は５回と７回にヒットを放ち、９回には劇的なサヨナラホームランを放つ５打数３安打１打点と猛打爆発だった。
【動画】大谷翔平が劇的なサヨナラホームラン！ドジャースは球団新記録の開幕８連勝

　1958年ロサンゼルス移転後の最長記録をマークしているドジャース。絶好調なチームの先発はサイ・ヤング賞を２度受賞した左腕ブレイク・スネルが登板した。しかし初回からボールが先行する苦しい投球で２つの四球とマックス・マンシーの悪送球などで１点を失うと、２死一、三塁で６番ニック・アレンに左二塁打を打たれ２点の先制を許す。

　スネルは２回にもブレーブスに追加点を与えると、１死満塁のピンチを招く。３番オースティン・ライリーを一邪飛に抑えて２アウトまでこぎ着けるが、次打者に２点二塁打を献上して５失点。序盤の乱調が響き、４回（80球）を投げて５安打４四球と精彩を欠いた。

　５点を追いかける展開となったドジャースはその裏、１死一塁で６番トミー・エドマンが２ランホームラン。好調な背番号25が反撃の狼煙を上げる。４回には今季から新加入したマイケル・コンフォートにソロ弾が飛び出し、ドジャースがじわじわと点差を詰める。

　大谷は二ゴロ、右飛に倒れたあとの５回、無死一塁の場面で152キロの速球にバットを伸ばし痛烈な右前打で一、三塁の好機に広げるが得点にはつながらず。７回の第４打席は４番手左腕ディラン・リーが投じた内角高めの速球を詰まりながらも左前に落として２打席連続安打。今季３度目のマルチ安打をマークするが、続くムーキー・ベッツは右飛。このイニングも無得点に終わる。
  　２点ビハインドのドジャースは８回２死二、三塁の絶好機をつくると７番マンシーが値千金の二塁打で５対５の同点。守備での失態を34歳がバットで取り返し、ドジャースが試合を振り出しに戻した。

　するとドジャースは９回、大谷がライセル・イグレシアスが投じた初球のチェンジアップを豪快にセンター左に運ぶ３号ソロホームランを放ち、劇的な形で決着。スーパースターの一振りでドジャースは球団史上初となる破竹の８連勝を成し遂げた。

構成●THE DIGEST編集部

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