現地４月２日、ロサンゼルス・ドジャースがアトランタ・ブレーブスと対戦し、大谷翔平のサヨナラ本塁打で６対５と逆転勝利した。

　ドジャースの開幕８連勝は1958年のロサンゼルス移転後では最高記録で、過去にはブルックリン・ドジャース時代の1940年に開幕９連勝、1955年に開幕10連勝している。またワールドシリーズチャンピオンの開幕８連勝は、1933年のヤンキースの７連勝を抜いてMLB史上最高記録となった。

　サヨナラ弾で歴史的勝利をたぐり寄せた大谷翔平について、米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者は、「スーパースターを数多く擁しているドジャースの強さは圧倒的だ。無敵のようにも思える。しかし、ドジャースがスポーツ界最高のチームなのは、大谷のおかげだ」と、日本人スター選手の存在感が際立っていると伝えた。

「ワールドシリーズ王者が開幕８連勝と最高のスタートを切った。ドジャースほど球界で優れたチームはいないかもしれない。そして現MVPの大谷ほど、８連勝を決めた瞬間に相応しいスーパースターはいない。この試合は、大谷のボブルヘッドデー。試合開始の何時間も前から大勢の観客が球場を囲み、きょうの主役の大谷がサヨナラ本塁打で大観衆を熱狂させた。これが“MVP大谷”だ」

【動画】マンシーの適時二塁打 ＆ 大谷の劇的サヨナラ弾！
  　５対５で迎えた９回裏、１死走者なし。大谷がゆっくりと打席に向かうと観衆は総立ちでスタンディングオベーション。声援が鳴りやむ前に、ブレーブスの守護神ライセル・イグレシアスが投じた初球のチェンジアップをフルスイングすると、コンタクトの瞬間に声援は大声援に変わった。打球がフェンスを超えると、ドジャー・スタジアムは興奮の坩堝と化した。

「その瞬間、ドジャー・スタジアムは揺れた。８回に同点適時打を放ったマックス・マンシーは、“ショウヘイは想像もできない状況や瞬間に陥っても、期待を裏切らない”と語り、ブレイク・スネルは“（この結末は）みんな知っていたよ。これがショウヘイのやり方なんだ”と受け止めていた」

　試合後のインタビューで大谷は、「中継ぎが踏ん張ってくれたおかげ」「マンシーのヒットがチームを救った」などと仲間の活躍を称えた一方、チームメイトは大谷の千両役者ぶりを絶賛した。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】大谷翔平のボブルヘッド人形を手に入れるためなら「５時間でも並ぶ」「彼は野球界のユニコーンだ」 現地ファンの熱狂ぶりを地元メディアが報道

【記事】「野球史上最高の選手だ」大谷翔平の驚愕の９回サヨナラ弾に米記者も歓喜！「オオタニのホームランでドジャースは無敗を維持」