MLBの勢力図に影響を及ぼす可能性のある大型契約成立のニュースが飛び込んできた。
4月6日(現地)夜、ブルージェイズの主砲ブラディミール・ゲレーロJr.が14年5億ドルの延長契約に合意した、とアメリカのメディアが一斉に報じた。
殿堂入り名選手を父に持つサラブレッドとして2019年に20歳でデビューしたゲレーロJr.は21年に48本塁打を放ってタイトルを獲得、MVP投票で2位に入るなど若きスーパースターとして台頭。昨季はリーグ2位の打率.323、4位のOPS.940を記録して2度目のシルバースラッガー賞を受賞した。
25年シーズン後にFAとなることから最近は去就も注目を集めていた。だが、ブルージェイズとの契約延長交渉は難航し、ゲレーロJr.は今年のスプリング・トレーニング初日にシーズン終了までの交渉凍結を宣言。このままFAで流出するか、あるいはチーム成績によっては夏のデッドライン・トレードで放出される可能性が取り沙汰されていた。
契約合意が発表される直前の4日のメッツ戦では、本来なら敵チームの主砲としてブーイングを浴びるはずのゲレーロJr.からニューヨークのファンから拍手を受けるシーンもあった。これは、以前からメッツがゲレーロJr.のFA移籍先最有力候補に挙げられていたから。つまり、その時点では多くのファンがゲレーロJr.のFA流出は濃厚と考えたいたわけだ。 しかし、表向きのコメントとは裏腹に、ゲレーロJr.と球団は開幕後も水面下で交渉を重ねていた。
3月下旬、ESPNのバスター・オルニー記者が「総額6億ドル規模を要求していたゲレーロJr.と球団提示との間に約5000万ドルの差があった」と報道。これに対してブルージェイズのマーク・シャパイロCEOが「一部の情報を過剰に単純化したもの」と反論する一幕があった。
いずれにしても、主砲の引き留めに成功したことによって、ブルージェイズは今後も引き続きワールドチャンピオンを狙う意思を鮮明にした。アメリカン・リーグ東地区はヤンキース、レッドソックス、オリオールズ、レイズ、そしてブルージェイズと“五強”がひしめく球界最激戦区になりそうだ。
構成●SLUGGER編集部
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【記事】菊池雄星のパフォーマンスにエ軍番記者が苦言…スタッツの低下や「大黒柱」としての貢献度にも言及「“エース像”は幻想だったかもしれない」
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25年シーズン後にFAとなることから最近は去就も注目を集めていた。だが、ブルージェイズとの契約延長交渉は難航し、ゲレーロJr.は今年のスプリング・トレーニング初日にシーズン終了までの交渉凍結を宣言。このままFAで流出するか、あるいはチーム成績によっては夏のデッドライン・トレードで放出される可能性が取り沙汰されていた。
契約合意が発表される直前の4日のメッツ戦では、本来なら敵チームの主砲としてブーイングを浴びるはずのゲレーロJr.からニューヨークのファンから拍手を受けるシーンもあった。これは、以前からメッツがゲレーロJr.のFA移籍先最有力候補に挙げられていたから。つまり、その時点では多くのファンがゲレーロJr.のFA流出は濃厚と考えたいたわけだ。 しかし、表向きのコメントとは裏腹に、ゲレーロJr.と球団は開幕後も水面下で交渉を重ねていた。
3月下旬、ESPNのバスター・オルニー記者が「総額6億ドル規模を要求していたゲレーロJr.と球団提示との間に約5000万ドルの差があった」と報道。これに対してブルージェイズのマーク・シャパイロCEOが「一部の情報を過剰に単純化したもの」と反論する一幕があった。
いずれにしても、主砲の引き留めに成功したことによって、ブルージェイズは今後も引き続きワールドチャンピオンを狙う意思を鮮明にした。アメリカン・リーグ東地区はヤンキース、レッドソックス、オリオールズ、レイズ、そしてブルージェイズと“五強”がひしめく球界最激戦区になりそうだ。
構成●SLUGGER編集部
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