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「現代の王朝的存在」「エリート主義のドジャース」から全米中継で大勝利、地元記者が快哉! 怪物スキーンズ、会心ピッチ「完全に主導権を握っていた」

THE DIGEST編集部

2025.04.26

スキーンズは大谷との3度の対戦でノーヒットに封じ込んだ。(C) Getty Images

スキーンズは大谷との3度の対戦でノーヒットに封じ込んだ。(C) Getty Images

 全米ドラフト1位の“怪物”が真価を発揮した。

 ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズ投手が現地4月25日(日本時間26日)、敵地ドジャー・スタジアムでロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板。6回1/3(108球)を投げ、5安打9奪三振、無四球の内容で3勝目を挙げた。試合は、パイレーツが3対0でドジャースを下している。
【動画】米投球分析家が公開したスキーンズの4球種(100マイル速球、スプリンカー、スイーパー、チェンジアップ)のオーバーレイ
 
 試合前時点で防御率0.93と「ナ・リーグ最高の投手」とも評された山本由伸との注目のエース対決。山本が制球に苦しみ、4四球を出すなど3失点を喫した一方で、スキーンズはスター揃いのドジャース打線を手玉に取った。注目された大谷翔平とのマッチアップは、3度の対戦で中飛、投ゴロ、空振り三振と完勝。7回に最初の打者を三振に取ってマウンドを下りる際には、敵地の観客から拍手喝采も浴びた。

 無論、地元ピッツバーグのメディア陣は快哉を叫んだ。地元ラジオ番組『93.7 The Fan』のプレ&ポストゲームで司会を担当するダン・ザングリリ氏は自身のX(旧ツイッター)で、「ポール・スキーンズは、ワールドシリーズディフェンディングチャンピオン、不屈の闘志、尽きることのない資金力を持つ現代の王朝的存在であるチームを、自らの膝の上に乗せた。エリート主義のロサンゼルス・ドジャースでさえ、今夜は彼のレベルに全く達していなかった」と綴り、スター軍団を翻弄したスキーンズを激賞した。

 また、地元紙『Pittsburgh Post Gazette』のコリン・ビーズリー記者は、全米生中継の注目試合を制したことで、「ポール・スキーンズは、満員の観客と全国のTV観戦者の前で、ドジャースのエース山本由伸投手を打ち破った」と投稿。さらに速報記事では、「スキーンズは完全に主導権を握っていた。エースは速球で打者を圧倒しながら、スプリンカー(スプリットとシンカーのハイブリッド変化球)、カーブ、スイーパーで相手に無理なスイングを強いるなど、まさに最高のプレーを見せていた」と投球内容を分析すると、「スキーンズは、ここまでメジャーリーグ最高だった相手に勝利を収めた。ここから彼の期待通りにシーズンが進むなら、この試合がサイ・ヤング賞候補としての可能性を高める一戦になるかもしれない」と記し、今後への大いなる期待を寄せた。

 一方、3連敗を喫したドジャース。カード2戦目のマウンドには、初勝利を目指す佐々木朗希が登る予定だ。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】スキーンズの変化球に、大谷が空振り三振

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