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プロ野球

復帰した阿部翔太の決意――「どんな場面でもとにかくゼロで返ってくる」!【オリ熱コラム2025】

THE DIGEST編集部

2025.04.30

11日からの6試合では計5イニングで7三振、防御率3.60。まずは復活と言っていい投球だ。写真⚫︎野口航志

11日からの6試合では計5イニングで7三振、防御率3.60。まずは復活と言っていい投球だ。写真⚫︎野口航志

 オリックスの“アツイ男”阿部翔太が、一軍マウンドに帰ってきた。

 4月11日に昇格した阿部は、キャンプ直前の疲労骨折の影響で出遅れてしまい、ファーム7試合にでも防御率5.14と振るわなかった。しかし岸田護監督は、阿部の力を信じて一軍に昇格させたのだ。疲労骨折をした際には「その時は正直、昨年(結果が出なくて)ダメで、オフ(のトレーニングを)やってきて、ある程度体のことも考えて、いい状態かなと思った時の疲労骨折やったんで。正直立場的にも出遅れたくなかったですし、まじかっていう、それは正直なとこなんですけど」とかなりショックは大きかったという。

 ブルペンに入ったのは「キャンプ終盤」だったそうだが、今季初マウンドだった4月11日の楽天戦では1失点で1イニング持たずに降板。それだけに16日の西武戦で1回無失点に抑えた時には、手ごたえを込めて以下のように話していた。

「ほんま、あの試合か終わった後、監督もコーチもボールは悪くないからっていう風に言ってくださった。正直、ファームでもそこまで抑えてたわけじゃない時に(一軍)に上げてもらったっていうのも、正直心の中ではあったので、僕が気持ちで投げるようなタイプだっていう風に思ってくださってるんで、そこを期待してこう一軍で呼んでくださったと思ってたので。何とか期待に応えたかった。今日はもうどんな形でもゼロで絶対帰ってくるっていう気持ちで投げれたのがよかったかな」
 
 新指揮官の岸田監督は「そんなにやることに対して別に否定的になることもないですし、なんかこう、信頼してくれてるじゃないですけど、オープン戦のコメントなどを見てると、選手を信じてくれてる部分がすごい伝わるんで、僕らもやらないといけないっていう気持ちになるのかなとは思います。とにかく期待に応えたいっていう気持ちだけがあるんで。いろんな場面で投げることになると思うので、どんな場面でもとにかくゼロで返ってくる。任されたところしっかりやって、今年も絶対優勝したいですし。そこだけですかね。本当に去年悔しかったんで、絶対そこはっていう気持ちです」と岸田監督やコーチ陣に対して結果を出すことで、恩返しをしていくつもりだ。

 阿部は今年から投手キャプテンに就任したが「やっぱり若いピッチャーも多いですし、暗くしないような行動と言動を心がけています。絶対若い子は見てると思うんで、悪い時もいい時も同じようにしっかり続けていくことをまずは心がけて。そこはすごい意識してるところです」と背中で見せていく。今年も中継ぎ陣は手薄なだけに、阿部にはプレー以外の部分でも「ガッツしか勝たん」をテーマに頑張ってもらいたい。

文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志
 

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