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MLB

メジャー初勝利も佐々木朗希に向けられる“物足りない”声。米データ分析で指摘された見過ごせない「6球」

THE DIGEST編集部

2025.05.04

佐々木は5回までを投げ、念願のメジャー初勝利を飾った。(C)Getty Images

佐々木は5回までを投げ、念願のメジャー初勝利を飾った。(C)Getty Images

 現地5月3日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希がアトランタ・ブレーブス戦に先発し、7度目の登板でメジャー初勝利を挙げた。5回までを投げて6安打3四死球、4奪三振3失点。球数は自己最多の98球だった。
【動画】佐々木朗希の“消える”フォークの軌道。主審カメラあり

 ようやく欲しかった1勝を掴んだ。雷雨のため、試合が3時間以上も遅れてスタートする異例のなか、佐々木は立ち上がりを無失点に抑える。

 味方打線が1点を先制した2回、佐々木は1死一塁から適時三塁打を浴びて同点に追いつかれたが、その裏に大谷翔平の勝ち越しソロ弾、テオスカー・ヘルナンデスの適時打で3対1と援護を受ける。

 4回にドジャース打線が一挙4得点を挙げ、点差を6点に広げてもらった佐々木は、その裏に先頭のオジー・アルビーズに右越えソロ、1死後に連打で2点を失った。それでも勝利投手の権利がかかる5回のマウンドに上がった佐々木は打者2人を凡打とし、前の打席で一発を浴びたアルビーズを154キロの直球で遊飛に抑えた。最後のボールは「おりゃっ!」と声が響くほど、気迫の込もった一球で先発の責任を果たした佐々木はブルペン陣に後を託した。
 
 ようやく初白星を飾った日本人ルーキーだが、現地ではその投球内容に物足りなさを感じているようだ。メジャー投手のあらゆる投球データを分析している『TJStats』は佐々木のチャート表を公式Xにアップ。「ロウキ・ササキは、どうしても空振りが取れないようだ」と記し、ストライク率57.1%のうち打者から空振りを奪ったボールは、98球のうち6球だけだと痛烈に指摘している。

 同データによると、この日の佐々木は直球=54.1%、スプリット=31.6%、スライダー=14.3%。スプリットの変化が小さく、またストライクゾーンから外れるボールが目立ったため、バッターからはボールを見極めやすく空振りを効果的に奪えなかったと分析している。

 苦しみながら、7試合目でようやく手にした勝利の美酒。日本人右腕は課題を克服し、ここから白星をどこまで積み重ねることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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