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MLB

5月だけで4度のサヨナラ負け...チーム不振にもかかわらず超有望株を3Aに“塩漬け”にするレッドソックス編成に批判の声<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.05.29

球界最高のプロスペクトと呼ばれるアンソニー。彼がメジャーの舞台に立つのはいつのことになるのか。(C)Getty Images

球界最高のプロスペクトと呼ばれるアンソニー。彼がメジャーの舞台に立つのはいつのことになるのか。(C)Getty Images

 レッドソックスが苦しんでいる。5月28日のブルワーズ戦、1点をリードした延長10回裏に2点を奪われ逆転サヨナラ負けを喫し、これで今季ワーストの5連敗。借金4となり、地区首位ヤンキースとのゲーム差は9.5にまで開いてしまった。

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 負の連鎖が止まらない。前日はクリスチャン・イェリッチに劇的なサヨナラ満塁弾を献上し、今日はルーキーのケイレブ・ダービンにサヨナラ犠牲フライを打たれてジ・エンド。5月に入って何と4度目のサヨナラ負けと、ことごとく接戦を落としている。

 しかも、開幕から絶好調だった三塁手のアレックス・ブレグマンが23日のオリオールズ戦で右太腿を痛めて戦線離脱。ただでさえ湿りがちの打線に大きな穴が開いた。実際、今日の試合では5点を挙げたものの、それまでの直近4試合では計5得点のみ。チーム停滞の大きな要因となっている。

 そんな中、ボストンのファンの怒りの矛先はフロントに向いている。というのも、故障者が続出しているにもかかわらず、球界最高のプロスペクトと評判の高い大器がずっとマイナーに“塩漬け”になっているからだ。

 彼の名はローマン・アンソニー。確実性と長打力、選球眼を兼備した強打の外野手で、今季開幕前にMLB.comと『ベースボール・アメリカ』誌が発表したプロスペクト・ランキングでは、いずれも佐々木朗希(ドジャース)に次いで全体2位にランクインした。迎えた今季も開幕から3Aで快打を連発し、ここまで48試合で打率.320、8本塁打、OPS.981と素晴らしい数字を残している。
 このため、早くからアンソニーのメジャー昇格を求める声が上がっていたのだが、外野のポジションが埋まっていることもあり、なかなかお呼びがかからない状態が続いている。

 その一方で、トリストン・カサスがシーズン絶望の故障を負った一塁は空席のまま。ブレグマン加入で三塁からはじき出され、DHに移ったラファエル・デバースはプライドを傷つけられた(?)せいもあってか一塁転向を拒否。ルーキーのクリスチャン・キャンベルが急きょ一塁の練習に励んでいるという状況だ。

 さらに、吉田正尚も「守備ができるようになるため」という名目で故障者リストに入れられたまま。明らかに歪なロースター構成を一向に修正しようとしないクレイグ・ブレズロウCBOに批判が集まるのも当然だろう。

 チームの救世主になるかもしれないスーパースター候補が3Aに控えたまま、ペナントレースからずるずると転がり落ちようとしているレッドソックス。フロントの一刻も早い“決断”が求められる。

構成●SLUGGER編集部

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