またも屈辱的な敗戦だ。

　現地５月30日、ニューヨーク・ヤンキースは敵地でのロサンゼルス・ドジャース戦に５対８で逆転負けした。昨季ワールドシリーズ（WS）で激突した宿敵との今季初対戦に大きな注目が集まったなか、５対２から試合をひっくり返されて連勝が５でストップした。この結果に地元メディアからは、深い落胆の声が相次いでいる。
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　ヤンキースは初回、アーロン・ジャッジが先制19号ソロを放ち、３回までに５得点を奪っていた。だが今季７勝を挙げている先発左腕マックス・フリードが大谷翔平に２本塁打を浴びるなど、今季自己ワーストの６回途中８安打６失点で初黒星。今季２失点以上を喫していなかったエースの牙城が崩され、悔しい敗北を喫した。

　試合後、NYメディア『NJ.com』のランディ・ミラー記者は、「デジャブだ！ヤンキースがリードをフイにし、オオタニとドジャースに敗れる」と題した速報を掲載。試合序盤でリードを奪いながらも逆転負けする展開は、昨季WSで惨敗した悪夢が蘇るようで、「結末が同じだ」と嘆きを綴っている。
  　他にも、NYのタブロイド紙『New York Post』のグレッグ・ジョイス記者は、「ドジャースの反撃でWSリマッチ初戦を落とし、デジャブを味わう」と辛辣な見出しを打つと、同様の論調を展開。完全アウェーな雰囲気に触れつつ、「エースが打ち込まれたヤンキースは、そのイニングで４失点を喫し、３点リードをフイにするのを見た」と結果を淡々と伝えていた。

　ヤンキースにとっては、15年ぶりの世界一を逃した昨季WSの雪辱を期す敵地３連戦。この苦い敗戦が今後の戦いにどんな影響を与えるのか、名門球団の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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