好投が止まらない。

　現地６月６日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大は、敵地コロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、６回５安打１失点、６奪三振、２四球と粘投。今季７勝目はならなかったが、チームを４対２の勝利に導いており、クオリティ・スタート（QS＝６イニング以上を投げて自責３点以下）を達成するのは、これで今季６度目だ。

【動画】７勝目ならずも防御率リーグトップに返り咲いた千賀滉大
  　１回、２回を三者凡退に抑え、３回１死走者なしの場面で８番ミッキー・モニアックに先制ソロを浴びた千賀。さらに、二塁打と四球で１死一、二塁のピンチを招くが、後続を三ゴロ併殺打に仕留めると、その後は、冷静なマウンドさばきでスコアボードにゼロを並べていった。試合後、再び規定投球回に達し、防御率1.59でリーグトップに浮上している。

　現在ナ・リーグで唯一の防御率１点台を記録している千賀のパフォーマンスには、メッツのカルロス・メンドーサ監督も称賛を惜しまない。ニューヨークに拠点を置くスポーツ専門局『SNY』が試合後の取材映像を公開しており、その中で指揮官は、「登板の度にエースらしい投球を見せてくれる」と32歳の日本人右腕を高く評価した。

　また動画内では、「コウダイが良くなり続けている」とその印象を口にしたメンドーサ監督。中でも代名詞のゴーストフォークに関しては、「またしても強力な武器として機能していた。それで打者を攻め、空振りを誘う。彼がマウンドに立てば、我々の勝機は高いと思う」と続けており、メジャー屈指の決め球に絶大な信頼を置いているようだ。

　今やメッツのローテーションに欠かせない存在となった千賀。今後の登板からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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