現地６月９日（日本時間10日）、アスレティックスは敵地でロサンゼルス・エンジェルスと対戦。チームは４対７で敗れて連勝はかなわなかったが、この試合で25歳の新人デンゼル・クラークが披露した超絶プレーが大きな注目を集めた。
【動画】クラークのエンジェルス戦＆ブルージェイズ戦のスーパーキャッチ

　１回裏、エンジェルスの２番ノーラン・シャニュエルが放った打球はセンター方向にぐんぐん伸びていき、誰もがホームランを確信した当たり。そのままスタンドインかと思われたその瞬間、中堅のクラークがフェンスによじ登り、打球をもぎ取るスーパーキャッチを見せた。

　あまりに超人的なプレーに味方投手は両手で頭を抱え、しばし硬直。打ったシャニュエルも呆然とした表情を浮かべた。
  　試合後、MLB公式サイト『MLB.com』の取材に対し、クラークは初回のプレーについて「フェンスとの距離を測って、あとは打球の行方を見て動いただけ。今までの中で最高のキャッチだと思うよ」と、その瞬間を冷静に振り返りながらも達成感をにじませた。

　敵地ファンも唖然とするクラークの驚異的プレーに、チームメイトも驚きを隠せない。エンジェルス戦に先発したグラント・ホルマンは「クラークなら何でも取れると思ったが、まさか本当に...」と、ただただ呆然とした。ホームラン性の打球をスーパーキャッチされたシャニュエルも「打った瞬間、入ったと思った。彼は信じられないアスリートだ」と脱帽のコメントを残した。

　実はクラークは、現地５月30日に敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦にも同じようなホームランキャッチを魅せ、周囲を驚かせている。まさにそれを彷彿とさせるスーパープレーだった。

　同23日にMLBデビューをしてから、わずか16試合目のクラーク。その守備能力は、すでにメジャートップクラスといっても過言ではないだろう。多くの人々に感動と興奮を与えている25歳のルーキーのさらなる活躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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