現地６月22日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地でのワシントン・ナショナルズ戦に１番・投手兼指名打者として先発出場。１回を投げて無安打無失点、２奪三振で降板した。打っては試合を決める走者一掃３点適時三塁打、ダメ押しの26号２ラン本塁打を放つなど２安打５打点の活躍。投打で存在感を示した。

　唯一無二の二刀流プレーヤーだからこそ成せる離れ業だ。大谷は８回１死一塁でカウント1-0から右腕ジャクソン・ラトレッジの直球を強振。打球は逆方向にぐんぐん伸びて左中間スタンドへ。フェンス最前列にいたファンがボールをキャッチしようと差し出したグラブに当たりグラウンドに転がった。一時は二塁打だったがビデオ検証となり、審判レビューによって本塁打の判定に覆った。

　この日は投手として復帰２度目のマウンドでもあった。初回は先頭打者を初球で一ゴロ。次打者は味方の落球で走者を許したが、続くルイス・ガルシアJr.をスイーパーで復帰後初の空振り三振。４番のネート・ローにはカットボールで空振り。連続三振に斬って取った。
  　現地16日のサンディエゴ・パドレス戦以来となる二刀流デーで無双の活躍をみせた大谷には現地記者から賛辞が続出している。米放送局『Fox Sports』の解説者を務め、全米屈指の“大谷翔平マニア”を自負するベン・バーランダー氏は「ショウヘイ・オオタニがホームランを打ち、先発登板。完全復活だ」と称賛の言葉を並べた。

　さらに同氏が司会を務める米野球専門番組『Flippin Bats』の公式Xには大谷の投球内容を列挙。文末に「彼は戻ってきた」と付け足し、二刀流戦士の復活を喜んだ。

　他にも、MLB公式サイト『MLB.com』のドジャース番記者ソニア・チェン氏はドジャースの快勝（13-7）を伝えたうえで、「ショウヘイ・オオタニは無失点の好投を見せ、そのあとナ・リーグ最多26本目のホームランを放った」と興奮気味に綴っていた。

　１回２奪三振無失点、のちに衝撃の26号弾...二刀流デーの反響は今もなお拡散している。

構成●THE DIGEST編集部

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