現地6月22日、大学野球の全米No.1を決めるカレッジ・ワールドシリーズ(2勝先取制)がネブラスカ州オマハで行われ、ルイジアナ州立大がコースタル・カロライナ大を下して大会を制覇した。
準決勝のアーカンソー大との対決では、激しいシーソーゲームの末、9回に2点ビハインドをひっくり返して6対5でサヨナラ勝ち。劇的な逆転劇の勢いそのまま、コースタル・カリフォルニア大との決勝第1戦は、今年のドラフトで全体トップ10以内の指名が有力視される長身左腕エースのケイド・アンダーソンが8回3安打10奪三振で堂々の完封勝利。第2戦も5対2で連勝し、2年ぶり7度目の優勝を果たした。
ルイジアナ州立大は、同州では唯一、世界大学ランキングにランクインしている名門だ。スポーツも盛んで、ベースボールの他にはアメリカン・フットボールでは4度全米チャンピオンに。バスケットボールではNBAロサンゼルス・レイカーズなどで活躍し、オールスターに15回選ばれたシャキール・オニールの出身校でもある。
野球部は特に1990年代以降の躍進が顕著。カレッジ・ワールドシリーズで初優勝を飾ったのは91年のことで、近年もDJ・ラメイヒュー(現ヤンキース)、ケビン・ゴーズマン(現ブルージェイズ)、アーロン・ノラ(現フィリーズ)、アレックス・ブレグマン(現レッドソックス)といったスター選手を続々輩出している。
だが、近年の躍進ぶりは過去のどの時代と比べても目を惹く。
23年は、ポール・スキーンズ(現パイレーツ)とディラン・クルーズ(現ナショナルズ)と投打の両輪が大活躍。スキーンズは計15.1イニングで2失点、21三振を奪って大会MVPを受賞、主砲のクルーズもフロリダ大との決勝で打率.500(12打数6安打)と打ちまくって優勝をもたらした。同年のドラフトではスキーンズが全体1位、クルーズが全体2位で指名されたが、同じ学校の選手が全体1・2位を占めるのは史上初の快挙だった。
だが、このドラフトで指名されたのはこの2人だけではない。同じ1巡目でタイ・フロイド(投手/レッズ/全体38位)、2巡目で投手のグラント・テイラー(ホワイトソックス/全体51位)、3巡目で一塁手のトレイ・モーガン(レイズ/全体88位)で指名されたのをはじめ、実に13人がドラフト会議で名前を読み上げられた(うち2名が入団拒否)。
昨年のドラフトでも、1巡目指名こそなかったものの、2巡目で3人、3巡目で1人が指名されるなど、9名もの選手をプロの舞台に送り出した。
今年もドラフトでの「LSUフィーバー」は続きそうだ。MLB公式サイトのドラフト有望株ランキングでは、一部で「全体1位候補」と噂されるアンダーソンを筆頭にトップ100以内にLSUの選手が5人もランクインしている。今や全米屈指の"メジャーリーガー養成校"となったLSU。その勢いはしばらく衰えることはなさそうだ。
構成●SLUGGER編集部
【動画】今ドラフトの目玉の一人……ルイジアナ州立大のエース・アンダーソンが圧巻の完封勝利
準決勝のアーカンソー大との対決では、激しいシーソーゲームの末、9回に2点ビハインドをひっくり返して6対5でサヨナラ勝ち。劇的な逆転劇の勢いそのまま、コースタル・カリフォルニア大との決勝第1戦は、今年のドラフトで全体トップ10以内の指名が有力視される長身左腕エースのケイド・アンダーソンが8回3安打10奪三振で堂々の完封勝利。第2戦も5対2で連勝し、2年ぶり7度目の優勝を果たした。
ルイジアナ州立大は、同州では唯一、世界大学ランキングにランクインしている名門だ。スポーツも盛んで、ベースボールの他にはアメリカン・フットボールでは4度全米チャンピオンに。バスケットボールではNBAロサンゼルス・レイカーズなどで活躍し、オールスターに15回選ばれたシャキール・オニールの出身校でもある。
野球部は特に1990年代以降の躍進が顕著。カレッジ・ワールドシリーズで初優勝を飾ったのは91年のことで、近年もDJ・ラメイヒュー(現ヤンキース)、ケビン・ゴーズマン(現ブルージェイズ)、アーロン・ノラ(現フィリーズ)、アレックス・ブレグマン(現レッドソックス)といったスター選手を続々輩出している。
だが、近年の躍進ぶりは過去のどの時代と比べても目を惹く。
23年は、ポール・スキーンズ(現パイレーツ)とディラン・クルーズ(現ナショナルズ)と投打の両輪が大活躍。スキーンズは計15.1イニングで2失点、21三振を奪って大会MVPを受賞、主砲のクルーズもフロリダ大との決勝で打率.500(12打数6安打)と打ちまくって優勝をもたらした。同年のドラフトではスキーンズが全体1位、クルーズが全体2位で指名されたが、同じ学校の選手が全体1・2位を占めるのは史上初の快挙だった。
だが、このドラフトで指名されたのはこの2人だけではない。同じ1巡目でタイ・フロイド(投手/レッズ/全体38位)、2巡目で投手のグラント・テイラー(ホワイトソックス/全体51位)、3巡目で一塁手のトレイ・モーガン(レイズ/全体88位)で指名されたのをはじめ、実に13人がドラフト会議で名前を読み上げられた(うち2名が入団拒否)。
昨年のドラフトでも、1巡目指名こそなかったものの、2巡目で3人、3巡目で1人が指名されるなど、9名もの選手をプロの舞台に送り出した。
今年もドラフトでの「LSUフィーバー」は続きそうだ。MLB公式サイトのドラフト有望株ランキングでは、一部で「全体1位候補」と噂されるアンダーソンを筆頭にトップ100以内にLSUの選手が5人もランクインしている。今や全米屈指の"メジャーリーガー養成校"となったLSU。その勢いはしばらく衰えることはなさそうだ。
構成●SLUGGER編集部
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