復帰戦での好投に指揮官が感服している。

　現地７月11日、右ハムストリングの肉離れで戦列を離れていたニューヨーク・メッツの千賀滉大は、敵地カンザスシティ・ロイヤルズ戦で約１か月ぶりとなる復帰登板を果たし、４回４安打無失点、４奪三振、２四球で交代。８勝目とはならなかったが、８対３のチーム勝利に貢献しており、規定投球回未到達ながら、これで今季の防御率は1.39だ。

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　この日、初回先頭からいきなり連打を許し、無死二、三塁とされた千賀は、そこから空振り三振、投直、空振り三振でピンチを脱する。さらに、２人の走者を許した２、３回も無失点で切り抜けると、４回を三者凡退に抑えたところで降板。久しぶりの復帰マウンドで要所を締める投球が光り、ロイヤルズ打線に得点を与えなかった。

　ブランクを感じさせない千賀の投球内容には、メッツのカルロス・メンドーサ監督も称賛を惜しまない。試合後、ニューヨークに拠点とするスポーツ専門局『SNY』は、取材映像を公開しており、その中で指揮官は、「本当にいい感じだ。初回から苦しめられ、２、３回も走者を出しながら切り抜けてくれた」と日本人右腕の粘り強さを高く評価している。

　さらに動画内では、「速球にキレがあり、スプリットも本当にいい。打者を振らせていたし、カットボール、スライダー、すべてが素晴らしい」と絶賛のコメント。「まるで休んでいなかったかのよう。これからオールスターブレイクを迎えるにあたり、本当に良い兆候だ」と充実感をにじませ、今後の活躍にも大きな期待を寄せていた。

　なお、連敗を２で止めたメッツは現在、ナ・リーグ東地区首位のフィラデルフィア・フィリーズを0.5ゲーム差で追走中。千賀の復帰は、熾烈な地区優勝争いを繰り広げるチームにとって、後半戦の大きな光明となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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