MLBの公式サイト『MLB.com』は現地７月11日、「ミジオロウスキー、MLB５試合目でオールスターに選出され歴史に名を刻む」と題した記事を掲載。今季ミルウォーキー・ブルワーズでルーキーながらオールスターに選ばれたジェイコブ・ミジオロウスキーを紹介している。

【動画】大谷翔平を空振り三振に仕留める！ミジオロウスキーが投じた“143キロのカーブ” 　2022年のMLBドラフト２巡目でブルワーズに指名されてプロ入りを果たし、今季途中にMLBへ昇格したミジオロウスキー。６月12日に行なわれたセントルイス・カージナルス戦で先発デビューを飾ると、５回を無安打に抑えてプロ初勝利。さらに同20日に開催されたミネソタ・ツインズ戦にも先発し、６回無安打と好投するなど目覚ましい活躍を披露している。

　ここまで５試合に出場して４勝１敗の防御率2.81を記録している23歳のスター候補について、同サイトは「欠場するカブスの左腕投手マシュー・ボイドの代役として、金曜日にナショナルリーグのオールスターに選出された」と選出の経緯を説明。わずか５試合での抜擢に、「MLBデビューからオールスターへの昇格が異様に早いように思えるなら、それは史上最速だからだ」としつつ、昨季にデビューから11試合で選出されたポール・スキーンズ（ピッツバーグ・パイレーツ）を引き合いに出し、「スキーンズは昨季オールスターに選出されるまで通算11試合出場で、ミジオロウスキーが選出されるまでは最も少なかった」と綴っている。

　また、選出の知らせは、同７月11日のワシントン・ナショナルズ戦の直前にパット・マーフィー監督から伝えられたという。

「23歳の天才は、この驚きを隠せない。金曜日、アメリカン・ファミリー・フィールドで行なわれたブルワーズ対ナショナルズ戦で、国歌斉唱のためにファウルラインに立つ３分前に、マーフィーはミジオロウスキーにこの知らせを伝え、試合が終わるまで秘密にしておくように言った。ミジオロウスキーは、その夜ずっと身をよじって我慢していたという。

　試合後、マーフィーはクラブハウスでチームメイトたちにようやくこのことを伝え、ミジオロウスキーも歴史に残る栄誉を成し遂げたチームメイトたちに感謝の言葉を述べた。しかし、彼には何も言う必要はなかった。彼の目に浮かぶ涙がすべてを物語っていた」

　史上最速でのオールスターゲーム選出となったミジオロウスキー。『MLB.com』が「彼がこの舞台に立ったら、きっと話題になるだろう」と、この記事を締めくくったように新星の球宴での活躍には大きな注目が集まるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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