現地７月11日、ミルウォーキー・ブルワーズの怪物新人ジェイコブ・ミジオロウスキーがシカゴ・カブスのマシュー・ボイドの代替選手として米オールスター戦に選出された。

　23歳のミジオロウスキーは６月12日にメジャー昇格したばかり。100マイル（約160.9キロ）を超える速球と鋭いスライダー、カーブ、チェンジアップを駆使し、デビュー戦のセントルイス・カーディナルス戦で５回被安打０と好投すると、２戦目のミネソタ・ツインズ戦でも６回まで無安打投球（新人先発投手のデビューから11イニング無失点投球は1900年以降初の偉業）を見せて２勝目を挙げた。

　ピッツバーグ・パイレーツとの３戦目は“怪物”ポール・スキーンズとの剛腕対決を制して３勝目。４戦目のニューヨーク・メッツ戦で初黒星を喫したものの、大谷翔平に先頭打者アーチを許した５戦目のロサンゼルス・ドジャース戦で６回91球、１失点で見事に４勝目を挙げている。

　ドジャース戦での勝利から３日後、ミジオロウスキーの球宴出場が発表された。わずか登板５試合で“真夏の祭典”に選出された剛腕に米メディアが注目。『FanSided』は、「ミジオロウスキーが破られないと思われていたスキーンズの記録を更新した」と報じた。

「わずか５試合。ブルワーズのミジオロウスキーがオールスターに選ばれるまでに要した試合数だ。５試合で４勝１敗、防御率2.81。直近では12奪三振とドジャース打線を圧倒した」

【動画】ドジャース戦での12奪三振 ＆ オールスター選出を聞いて涙を見せたミジオロウスキー
  　ミジオロウスキーのように、わずか５試合の出場で球宴選出された選手はいないという。

「デビューからの活躍は驚くべきものだ。出場５試合でオールスターに選ばれるのは前例がない快挙だ。ミジオロウスキーは2024年にスキーンズが樹立したMLBデビュー戦からオールスター出場までの試合数11を、５試合に一気に短縮。永遠に破られないと思われたスキーンズの記録を、12か月後に破ったのだ」

　ロッカーでオールスター出場の知らせを聞いたミジオロウスキーが感極まって涙を見せ、チームメイトに感謝したシーンは大きな話題となった。メジャー登板５試合でオールスターに選ばれた剛腕には今後も注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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