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プロ野球

【川口和久のパ・リーグ順位予想】過密日程でモノを言うのは投手力。西武や日本ハムは、やはり不安が拭えない

川口和久

2020.03.20

 井口資仁監督が勝負の3年目を迎えるロッテは、FAで美馬学を獲得し、弱点のブルペンにハーマン、ジャクソンを加えた。二木康太や種市篤暉といった若手も育っており、年々投手力は増している。また、福田秀平の争奪戦に勝ち、鈴木大地が抜けた穴にベテランの鳥谷敬を迎えている。攻守両面でグレードアップした印象で、昨シーズン以上の好勝負を演じられるはずだ。

 楽天も涌井秀章や酒居知史、牧田明久を補強し、新外国人のシャギワも迎え入れた。松井裕樹の先発転向による守護神不在は気がかりだが、いざとなれば松井を抑えに戻せば解決できるだろう。
 
 打線も昨シーズンにブラッシュが期待以上の活躍をしてチーム状態が向上している。そこに鈴木大地が加わり、さらに選手層の厚みが増した。石井一久GMの手腕が発揮されてきている印象だ。

 この2チームが、投打ともに充実の一途をたどるソフトバンクにどうやって食い下がるか。投手陣の選手層が厚く、打線もバレンティンを加えて破壊力を増した。おおよそ隙がない陣容を揃えた3年連続日本一の強豪の戦力は、やはりずば抜けている。よほどのケガ人が出ない限り、今季もペナントレースをリードしていきそうだ。

解説●川口和久

【著者プロフィール】
かわぐち・かずひさ/1980年のドラフト1位で広島に入団。95年にFAで巨人に移籍した後、98年限りでユニフォームを脱いだ。現役引退後は巨人のコーチや編成を務め、現在は解説者として活躍。
 

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