【左翼手】
◎島内宏明
★小郷裕哉
△ウィーラー

　1億円プレーヤーの仲間入りを果たした島内が左翼を担う。どの打順でも機能し、守備では的確なポジショニングが光る9年目は、今季も隙がない。将来の主力候補の一人でもある2年目の小郷は、鉄平打撃コーチの指導のもと打撃が向上。ウィーラーは、三塁、ＤＨのほか、左翼での出場も計算されている。

【中堅手】
〇山崎幹史
〇田中和基
×オコエ瑠偉

　春季キャンプから外野に挑戦しながら、急速に出場機会を増やす山崎幹がファーストチョイス。昨季、三木肇二軍監督（現一軍監督）のもとで英才教育を受けた「三木チルドレン」はブレイクの予感漂う。もっとも、18年に新人王となった田中、3月に左内腹斜筋損傷で離脱したオコエと、若手有望株がひしめき、激しい競争が予想される。
 

【右翼手】
〇辰己涼介
△ブラッシュ
△ロメロ【NEW】
×オコエ瑠偉

　１年目の昨季に124試合に出場し、高い守備力でアピールに成功した辰己が、右翼手戦線をリード。課題の打撃を克服し、盗塁を増やせばレギュラー獲得が現実味を帯びてくる。ブラッシュとロメロはＤＨでの起用がメインで守備に就く機会が少ないことから、実質的な対抗馬は中堅、右翼を守るオコエとなるか。

【指名打者】
〇ブラッシュ
〇ロメロ【NEW】
△ウィーラー

　外国人3選手による争いになるだろう。来日1年目の昨季、球団外国人最多の33本塁打を記録したブラッシュが頭ひとつ抜けており、オリックスから移籍したロメロが追随する。二人は右翼での起用も視野に入る。三塁、左翼も守れるウィーラーも候補に挙がる。

文●田口元義

【著者プロフィール】
たぐち・げんき／1977年生まれ。野球を中心に雑誌やウェブサイトに寄稿。2019年２月に「負けてみろ。　聖光学院と斎藤智也の高校野球」（秀和システム刊）を上梓した。