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MLB

ESPNの名物記者が語る「メジャーデビュー当時のイチロー」。ピネラ監督の前で”予告ホームラン”を放った逸話も

2020.04.04

 さらにカークジャン記者は、元ロッテ監督のボビー・バレンタインが「イチローは数学的天才だった」と述べた談話も紹介。バレンタインと一緒に35階建てのホテルのエレベーターに乗った時、イチローは偶数階のボタンをすべて足した数をほんの数秒で暗算してのけたという。

「彼は打球を見た瞬間、これがどれくらい強さで、どの角度で放たれたがすぐ計算できるんだ。だからボールを見ないままでも、外野フライの落下点に正確な動きで到達することができる。そんな時、私は彼の数学的マインドを感じるんだ。」とバレンタインは語った。
 
"レーザービ-ム"とあだ名された強肩の印象が強いが、イチローは守備範囲の広さにも定評があり、彼の守る右翼はネバダ州の軍事施設と背番号にひっかけて”エリア51”と呼ばれていた。01~10年にかけての10年連続ゴールドグラブ受賞はその賜物だ。44歳だった18年にもホゼ・ラミレス(インディアンス)のホームラン性の当たりを見事にキャッチ。バレンタインの言う”数学的マインド”は、現役時代を通じて衰えることがなかったようだ。

 そして最後は、イチローのバットを扱うこだわりについての話で結ばれている。決してバットを投げ捨てたりしないことで有名なイチローだが、その理由について「腕のいい大工は、絶対に自分のハンマーを投げない。むしろ細心の注意を払って扱うでしょ」と独特の表現で回答。メジャーデビュー当時から"イチロー節"は健在だったようである。

構成●スラッガー編集部

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